賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法 みんなこんな本を読んできた 賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法
 
 
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賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法 ( ベンジャミン グレアム 土光 篤洋 Benjamin Graham )

この著作の本質は「時価に対して大きな安全域を有した価値のある<BR>銘柄を探す」ということである。そうした意味で、いわゆるバリュー株<BR>投資の教科書とも言われるもの。<BR>グレアムがバフェットの恩師である<BR>ことはよく知れており、バフェット投資の本質は本書の本質でもあろう。<P>投機と投資の厳密な区別、厳しい基準による銘柄選択、分散投資と<P>債券との資金配分等など、今日でも通用するグレアムの投資方法が<BR>解説されている。<P>しかしながら、本書は30年以上も前の著作であり、当時の米国市場<BR>の状況やその中での個別企業の紹介などが中心となっているため、<BR>現在の私たちがこの本を読んですぐに具体的なイメージをとらえると<BR>いうことは簡単ではない。そうした意味では、読みやすい内容、気軽<P>に読める内容の本ではない。<P>じっくりと噛みしめながら、同時に、不要と思われる部分は読み飛ばし<BR>ながら、内容の本質を自分のものにしたい一冊。

 この本の中では、投資と投機との違いを明確に区別し、安全域をとりながら投資アプローチをとることによって十分な投資収益をとることは可能であると述べられている。 <BR> また、一つの手法として、株投資家への選別基準として、<BR>1、財務状態 流動資産ー流動負債が1.5倍以上、負債が賞味流動資産の110%以下<BR>2、収益の安定性 過去5年間欠損を出していないこと<BR>3、配当の実績 現在配当がだされていること<BR>4、収益成長<BR>5、株価 1株あたり正味有形資産の120%以下であること<BR> が取り上げられていてそれを安全域として取り上げている。<BR> この本から、「たった1回の幸運、たった1度の最高の抜け目ない決断によって熟練者(マネージャー他)が生涯努力を費やした結果以上の成果を生み出される可能性が高い」という項目が非常に興味を引いた。そうしたチャンスをものにするためには、「そのための手段と判断力、そして勇気が必要である。」とも述べられている。<BR> 一つ、心残りなのは、この本が1970年を基に改定されている点である。

グレアムは投資業界の天才の1人だろう。ただし、グレアムが言っていることを、現在の日本でそのままやろうと思ってもそれは無理というもの。<BR>時代環境が違うからだ。ただし、2つの原則(①投資と投機は異なる、②市場価値(時価総額)と内在価値は異なる)から、<BR>a安全域の原則とb市場に対する精神的態度(ミスターマーケット)を導いた、<P>この知的なフレームワークは現在でも通用する普遍の真理とも言えるものだ。そう、グレアムはガリレオなのである。<BR>バフェットはグレアムの天才性に感銘して、無給でもいいから働かせて欲しいと頼み込んだ。<P>現代の最強の投資家の師匠なのである。バフェットは上記の知的フレームワークに、企業の価値に関する自分なりの仮説」を付け加えて大成功したのである。<BR>我々もグレアムの知的フレームワークに、何か1つオリジナルなものを付け加えられたら、歴史に残る投資家になることが可能なのである。

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賢明なる投資家 - 割安株の見つけ方とバリュー投資を成功させる方法&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書は、米国において投資家の父と呼ばれ、バリュー投資理論の考案者であるベンジャミン・グレアム(1894~1976)の『The Intelligent Investor』の翻訳本である。本書は、別著の『Security Analysys』とともに、個人投資家やウォール街の金融プロフェッショナルの間で、投資理論書のバイブルとなっている本である。<p> &nbsp;&nbsp;&nbsp;著者はこの本の中で、投資家と投機家について、「投資家と投機家の最も現実的な相違は、その人が市場変動に対してどのような態度で臨むかという点である。投機家の最大の関心事は、株価の変動を予測してそれによって利益を得ることである。投資家の最大の関心は、適切な価格で取得して保有することである」と定義している。本書が対象としているのは投資家(investor)であり投機家(speculator)ではないので、はじめから、市場でトレーディングする人々は読者として想定されていない。<p> &nbsp;&nbsp;&nbsp;あくまでも本書の目的は、「投資戦略を決定したり、それを実行に移すための手法を投資の初心者にも理解できる形で示すことにあり、貯蓄を主目的とする人々と投資家の双方に対し、債券や株式といった有価証券への投資に回そうと彼らが考える資金の運用について、大きな過ちを犯すことのないよう導き、不安なしにいられる投資方針を作り上げる」一助となることで一貫している。証券分析についてはあまり触れず、主として投資の原理や投資家のとるべき姿勢など賢明な投資家になる方法を紹介している。具体的には、詳細な分析に基づき、元本を保全して、適切なリターンをあげる投資に徹すること。投機を避け、ポートフォリオの運用方針を単純化(優良債券の購入および優良企業の普通株への分散投資)することの重要性などを強調している。<p> &nbsp;&nbsp;&nbsp;そして、株価と株式の本質的価値の差である安全域の原則を確固として守った投資アプローチをとることで、十分な投資収益を得ることが可能である、というきわめてシンプルな投資哲学を展開している。(増渕正明)
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