ひと昔前に流行したコメディ・シリーズ「ミスター・ビーン」の面白さは、見た目は立派な英国人男性でありながら精神年齢は9歳という、主人公ビーン氏のキャラクター設定にありました。<P>日本人と似たような容貌を持ち似たような町で似たような生活をしているが、実は似て非なる隣人である韓国の人々。この本には、彼らが自国内でくつろいでいるときに見せるのであろう変な行動、変なモノ、変な文化が詰まっています。笑いどころは「ミスター・ビーン」のそれに近いです。ただし「韓国の『変』」はノン・フィクションです。<P>私が一番笑ったのは、「コリアン日本語の解読に挑戦!!」で紹介されている変な日本語の数々です。「『ドソドソシコ』。お相撲さんがややこしい動きをしながら押し寄せる絵が浮かんでくるが、正解は『トンドン酒（シュ）』。韓国伝統の濁り酒のことだ」などと、作者のキャプションの冴えもこの「コリアン日本語の解読に挑戦!!」が最高です。<P>笑いながら、いろんな意味で韓国に対する理解と知識が深まる一冊です。韓流にはまっている人も、韓国に怒っている人も、韓国が怖いと思っている人も、韓国に申し訳ないと思っている人も、とりあえず一度は笑ってみてください。韓国人の友人には見せないほうがいいです（怒ると思います）。

これは前出のレビューを参考に購入しましたが、当たりでした。<BR>素直におかしい。でもこれは韓国という国の人々がなせるボケ技の数々にうまく突っ込んでくれている筆者の手腕によるところが大きいと思います。都市部だけでなくて地方都市までネタにされているところにも、筆者の韓国通ぶりが現れていますが。。。<P>stage１「韓国マイペース術」での人物観察、<BR>stage２「コテコテ必見アイテム」でのさまざまな不思議なモノたち（特に渡韓後のピカチューやミッキーマウスの韓国化した姿）、<BR>stage３の「裏技グルメセレクション」<BR>（庶民の食堂での珍メニューがメインですが、中でも蚕のさなぎの缶詰やサラダの図には具合が悪くなりました。ピザカツも想像するだに具合が悪くなりました）、<BR>stage４「社会生活パワー全開」<BR>（タクシー事情やバスの乗り方は非常に参考になります。韓国でタクシーに「急いで」と言ってはいけない、その訳も納得しました）<BR>「ビジュアル図鑑」に掲載されたさまざまなモノや看板<BR>（韓国での日本語看板の数々は爆笑モノです。他にも公共アートや遊園地のアトラクションの数々など）<BR>「NEW名物」に掲載されたはみ出し名物の数々。<BR>そして極め付けが「韓国裏技おみやげ選」<BR>現在の韓国土産に関するご提案の数々です。もちろん変なものばかりですが非常に実用的なものもあり、ニクイセレクションです。<P>どれもかなり笑えます。ただ写真をみたって面白くないけれど、筆者の解説がとにかく面白いです。身内がヨンさまファンになってしまったので韓国関連のものをオーダーするように言われて見つけたのですが、これらの内容は彼女には言わないでおきます。夢を壊しそうなので。。。筆者の観察力と冷静な解説には頭が下がりました。