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ロスチャイルドのバイオリン ( アントン P. チェーホフ 児島 宏子 イリーナ ザトゥロフスカヤ )

ヨーロッパでは、レストランや祭りで、バイオリンが演奏されることが多いような気がする。主人公ヤーコフは、寒村ともいえない寂しい村の棺桶屋だが、婚礼の祝いなどで、バイオリンを演奏する。村のこの同じオーケストラにロスチャイルドという大富豪と同じ名前のユダヤ人がいて、フルートを吹いているのだが...。短篇とはいえ、さすがチェーホフの小品。<P>物語もさることながら、この本の凄さ、絵であり、用紙であり、装幀にある。小さな表紙の画像でも、墨絵のような雰囲気は伝わるだろう。「挿絵」が「挿絵」にとどまっていない。といって、自己主張が強すぎて、読む邪魔になるわけではない。<BR>不思議に思ったが『あとがき』を読んでわかった。ロシアの画家が手作りしていた本を、ロシア語を日本語にする以外をそのままに、そっくり再現したものなのだ。「画家」といっても、絵だけでなく、書籍デザインなどでも活躍しているとある。なるほど、なみならぬ芸術の雰囲気に満ちているわけだ。<BR>そういうことで、時折、読み直しながら、絵を見直しながら、カバーを外し表紙を眺めている。<BR>あとがきのページにある絵、どこか救世主のイコンのようでもあり、また「冬の日」の芭蕉を彷彿とさせるところもあったりする。珠玉の短篇だけでなく、この本一冊丸ごと芸術作品なのだ。<BR>頭のなかでは物悲しいバイオリンの音が嫋々と響くかもしれない。

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