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ドイチュラント ドイツあれこれおしながき ( 山田 庸子 )

 夫の転勤に伴って5年前にドイツ生活を始めた日本人グラフィックデザイナーが、「バッハでもバウハウスでもない一風変わったドイチュな魅力をご紹介」(帯のコピー文)するという一冊。<BR> ベルリンの代表的なカフェ、旧東独地域に広く見られたプレハブのパネル建築群、ケストナーやオーザーといった戦前ドイツの児童文学作家、1953年に亡くなった建築家エーリッヒ・メンデルゾーン。<BR> こんな具合に著者の個人的こだわりが色濃く反映された内容になっています。<P> 最も興味深く読んだのは、捨てられたり事情があって飼えなくなったりしたペットを保護して、新しい飼い主が見つかるまで世話をするシェルターTierheimに触れた章です。日本では、捨て犬の類いは新しい飼い主が見つからなければ処分されてしまいますが、ドイツではこうした動物の命は「きちんと法律によって守られてい」て、新しい飼い主が見つかるまで保護し続けるのです。以前2匹で飼われていた動物は「必ずセットで引き取ることが前提」で、引き取り手は「住居先の提出が義務付けられて」いるとか。このTierheimはベルリンでは100年以上の歴史をもち、総工費も含めて運営の費用はすべて寄付金で賄われているというのだから驚きます。日本のペット事情を振り返って、彼我の違いに溜め息が漏れました。<P> 一方で本書にはいささか不満があります。<BR> 掲載写真の一部が十分な大きさを持っていません。例えばイエナグラスに触れた54~55頁の写真はサムネイルなみの極小サイズです。これではイエナグラスの魅力がさっぱり伝わりません。<BR> 他にも全体的に写真の使い方が効果的ではないという印象を持ちました。プロのグラフィックデザイナーがグラフィックデザイナーの目線で選んだ写真サイズでしかなく、読者の目線が欠けていると思います。

「ドイツ」という国名を聞いて思い浮かべる、"堅い"イメージを変えてくれるなんとも可愛らしい本です。思わず笑みがこぼれるような写真とイラストもたくさん。わたしもこの本片手にベルリンへクマ探しに行きたくなりました(ベルリンとクマの関係についてはこの本をチェック!)。フランスやオランダの雑貨が好きな人、ドイツも要チェックですよ。

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