美人の基準を、欧米中心にしない方針がよく、フィニッシングスクール（花嫁学校）の講師（モデルは女優の蒼井優）による「美しい姿勢」を紹介している点などは、女性の読者に限らず面白い内容かと思います。世界の街かど美女の写真は十人十色で、個人的には、ハンガリーとエチオピアに軍配をあげたいところです。モンゴル美人も意外性があって「ホゥ～」と思わせました。日本からは「秋田美人」の特集で、芥川賞候補にもなり夭逝した大人びた菊地桃子似の作家矢田津世子の写真が、特に印象に残りました。他にも歴史、絵画、映画をテーマした美女特集もあったりと、飽きのこない濃い一冊だと感じました。