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「本を読む子」は必ず伸びる! ( 樋口 裕一 )

樋口氏の著述にしては目新しさがない。昨今ベストセラーを輩出したことで、いささかバブル的にあちらこちらから出版されているせいかもしれない。<BR>国語教育、読書運動があらゆる教科の力に通底しているというのは、古くから言われてきている通りで異論はないが、この本を読む親というのはどういう親であらうか。まず自分自身にわが子の教育への指針がないのであらう。読者となる親世代の薄っぺらさを感じさせる。<BR>そして何より紙幅が少なく内容が薄い割には価格が高すぎる、と感じた。

読書の重要性を指摘してくれるだけでなく、子育てのポイントさえ示してくれています。特に、「小学生の間は、受験勉強よりも本を!」の主張は、最近の小学生の塾通いを疑問に思っている私には、わが意を得たりとの思いを抱かせられました。

著者の主張は、主に「本を読まない子は伸びない」というところにある。<BR>子供が本を読まないパターンとしては二分されるだろう。<P>ひとつは、親も本を読まないし、子供にも買い与えない場合。家に殆ど本がなく、親子ともテレビやゲーム漬けの場合も含む。<P>もうひとつは、塾や習い事などで子供を駆り立て、子供の時間を占拠してしまい、子供がじっくり本に没頭し思考する余裕すら親が与えない場合。いわゆる悪いタイプの詰め込み。<P>このいずれの場合も、小学校高学年から中学高校になって、学力が伸びなくなるというのは、多くの教育者が広く指摘するところである。<BR>押しつけでなく自分から本を読むというのは自発的学習・知識吸収行為であり、親から言われた勉強以外に自発的学習習慣が乏しいものが伸びなくなるのは当然のことである。<P>本を与えることはなんら詰め込みではない、子供が自発的に読む限り詰め込みではない、というのが著者の主張。読む本は、特に始めはまんがでもよいという。もっとも著者のいう漫画は、良質な漫画。学習漫画や、名作といわれる漫画のことである。<P>尚、著者が「子供に読ませたい」と提案する15類型の本であるが、私から見ると、フィクションに偏っている。もっと学習漫画や図鑑・事典などを加えて、ノンフィクション分野の読書習慣を提案すべきではないかと思う。<BR>いわゆる子供への推薦図書というのは、概して、フィクション、小説に偏っているが、小説漬けになる子供が大人になって必ず社会性豊になるかといえば、むしろ否である。これは、文学部出身が多い「国語教師」が提示することの多い推薦図書の限界ではないかと感じる。<BR>漫画でもいいからノンフィクション要素の強い伝記や理科漫画、事典もので理数的、社会的関心を高める方が子供の幅を拡げると思うのは私だけだろうか。<P>本を読めば必ず伸びるというわけではなく、やはり、その質は問われる。親が押しつけにならないよういかに子供を社会性豊かな良書に誘導できるかは、親の教養と、研究と、過去の自分の読書体験が大きく影響する。

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