ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実 みんなこんな本を読んできた ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実 ( フィリップ ゴーレイヴィッチ Philip Gourevitch 柳下 毅一郎 )

今から約10年前、アフリカの小国ルワンダでおこったジェノサイド(民族の大量虐殺)。750万人のうち人口の1割にあたる80万から100万ともいわれる人々が殺された。それも軍隊ではない。ある日突然、隣の住人が医者が先生が、バットに釘を打ちつけた凶器や山刀を手に持ち、昨日までおしゃべりをしていた隣人を、患者を、生徒を襲い切り刻んだ。しかし、その理由は殺した方も殺された方も明確ではない。単なる部族の違いだけが殺されるかどうかの判断基準だが、それとて全く説得力はない。だって人口の1割もの人々が殺されるにはあまりにも曖昧な違いだから。そして驚くべきことにこのジェノサイドはあらかじめ、予告された出来事だった。更に驚くべきことに、ジェノサイドの前年に国連ルワンダ支援団!がはいっており、不穏な動きを国連本部にも緊急に知らせたにもかかわらず、それは「やめておこう。」と無視されてしまったのだ!そして防ぐことができたかもしれない大虐殺はおこり、あとは累々たる屍。本書は恐るべきジェノサイドの事実を語るが、それだけではない。ジェノサイド後の、誰も彼もが報復に恐れ、疑心暗鬼にさいなまされているルワンダの姿もとらえている。よかれと思ってやっていた人道的援助までもが、実はジェノサイドを始めた側に物資を提供していることになっていたという事実も明かされる。そしてジェノサイドは起きてしまったのに、それすらも認めない(認めたくない)世界の無関心さ。これがいわゆる先進国でおこったことだったら世界はどう扱うのか?アフリカの小国のできごとで、世界済に打撃にならなければ無視されてもいいのか?そこかしこに形をかえた恐怖が潜んでいるのだ。

今までがフツ族側からの見方ばかりであったという点では一つの見方を提示した本とは言えると思う。<P>ただ難民を先に武装化させたのが現政権であるということや同じ民族構成の隣国ブルンジでは逆にツチ族による「ブラックアフリカのアパルトヘイト」と呼ばれる政治が行われている事実を念頭におかないとこの本で指摘されるフツ至上主義者たちの発想と同じ過ちを冒してしまうのではないか。<P>読後感としてフツ=悪、ツチ=善のような二分的な雰囲気が残るのが非常にきになる。

単純に好奇心で購入してみました。<P>読んでみるとあまりの衝撃に読む前に自分が持っていた「好奇心」を恥じ入るほどの内容で、特に下巻の最後に書かれていた女学生の話を読んだ後は大泣きしてしまいました。この本が世界中の人々に読まれ二度とこのようなおぞましい事が起こらないよう心の奥底より祈るばかりです。また、当時の国連高等難民弁務官だった緒方貞子が何をしたのか?あるいは何をしなかったのか?怒りを感じざるを得ません。

ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実 ↑ご購入はこちらからどうぞ。
ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

ジェノサイドの丘〈上〉―ルワンダ虐殺の隠された真実