シルクロード・路上の900日―西安・ローマ1万2000キロを歩く みんなこんな本を読んできた シルクロード・路上の900日―西安・ローマ1万2000キロを歩く
 
 
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シルクロード・路上の900日―西安・ローマ1万2000キロを歩く ( 大村 一朗 )

きっとこういう本を読んだり、興味を持つ人ならあの名作「深夜特急」を昔、読んだことのある人なんでしょうね。私もその一人です。<BR>こういう貧乏旅行にはどうしても解決できない矛盾があります。<BR>つまり、貧乏旅行とはいっても、労働もせずに貯えや援助だけで何日も物価の安い発展途上国を旅行できるのは、先進国の金持ち国民の特権だということです。だから貧乏でも何でもなく、「豪遊」なのです。<BR>でも旅行する本人は「貧乏旅行」だと自分に言い聞かせるのです。<BR>こういう貧乏旅行最大の矛盾とどのように向き合うのかが、ある意味でこの手の青春旅行記の読みどころです。(まれにそれにも気付いていないバックパッカーの自慢話を読まされることがありますが)<BR>著者の大村氏の実直な人柄がよく伝わって来ます。<BR>現代の人間が人と深く交わって行こうとすれば、旅行という手段を媒介にしなければだめなんだという現実もあるのですね。<P>本格的な徒歩旅行記として読みごたえ十分ですが、できることならばもっと早く出版してほしかった。ここ数年で世界は大きく変化しているので、ほんの7~8年前でもずいぶんと昔の話の雰囲気があるのです。それは残念です。

今まで、バックパッカーものを含め、いわゆる紀行ものっていうカテゴリーを約300冊読みましたが、その中でも最高峰の読み物です。<P>今では点と点を結び飛行機であっというまの十数時間後にはヨーロッパに到着できるというのに、著者は、頑なに、まるで大河が流れるようなゆったりとした2年5ヶ月という歳月をかけて、東から西へと文化の変遷と共に気候や環境の変化を見てきた線と線を結ぶ旅行をしたわけです。<P>この書物は著者が実際に体験し、見てきたもの、感じたもの、学んだものを文章を吟味して7年かけて、約620ページに渡る大作とした書物です。<P>著者は、ただ単に、いわゆる一般的なバックパッカーとして時の赴くままに過ごしていたのではなく、自分自身がこれからどのようにすべきかという問いの答えを求め、生きる術や価値観を探し求めるために、西安からローマまでのシルクロード約12000kmという途方も無い距離を歳月をかけ歩き通すということを成し遂げたのです。<P>何よりも著者自身の問いに対するためだけであり、ずいぶん不器用な生き方だけど、こういうことでしか解決できないという頑なさが見られるという点に注目です。<BR>この本を読んで、何よりも元気付けられます。<BR>著者の頑なにも一度こうと決めた徒歩旅行を最後まで根を上げずにやり遂げるというところには読む進むごとにひしひしと感じられます。<P>ページをめくるたびにモノの変化があり、何か読書している自分自身が著者と共に旅行している気分で楽しみ、苦しみ、興味を共感します。<BR>読み終わって、一段と感動しました。最後の到着点であるローマでは涙がこぼれました。<P>時間的効率を求める現在にこそ、このような書物と出会うことで、自分自身の人生について真摯に考えさせられるものがたくさんありました。<BR>文章はわかりやすく書かれているので親しみやすく、すごくいい本だと思いますので、ぜひ読まれることをお奨めします。

この本を読んでいると「歩く」ことをこそ、人が生まれてから行うべきことなのではないか、と思ってしまうほどです。でもそれはシルクロードを「歩く」ことではなく、日常を「歩く」こと。1日1日を大切にしたい気分になりました。

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シルクロード・路上の900日―西安・ローマ1万2000キロを歩く
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