しんちゃんはサンタさんにお友達になってくれるクマが欲しいとお手紙を書きますが、サンタさんはうっかりしてしんちゃんのおもちゃを用意するのを忘れてしまいました。そこで、サンタさんは自らクマを作り、言葉も教えてあげました。クマはやさしいサンタさんと別れたくありませんでしたが、サンタさんからしんちゃんが待っていると聞き、しんちゃんのおもちゃになることを決心するのです。しんちゃんの家に着き、くつ下に入って待っているときの孤独感、そしてしんちゃんに出会ったときの喜び－この部分 の心理描写が実に見事で、何回読んでもジーンときます。この本を読むと、自分が昔人形を好きだったときの気持ちが思いだされ、またおもちゃが好きになります。