複雑な世界、単純な法則  ネットワーク科学の最前線 みんなこんな本を読んできた 複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線
 
 
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複雑な世界、単純な法則 ネットワーク科学の最前線 ( マーク・ブキャナン 阪本 芳久 )

 スモールワールド・ネットワークの基本アイディアそのものは、本当に単純なものなんですね。数学的に厳密に展開すると、それなりに難しくなるらしいですけど、この本は数式なんて一切ないし、説明だって非常に平易。基本アイディアを提示した後は、「ホラ、これもスモールワールド、これもスモールワールド、これもスモールワールド…」っていう感じで列挙していく感じ。ちょっと贅肉が多めで、後半に行くと正直言って少々飽きたところもあるけど、ま、ポイントだけまとめられたのでは初心者には呑み込みにくいんで、こんな風に砂糖ごろもをつけてもらったのは、イメージを膨らませる上でありがたかった。<BR> 著者が研究者ではなく、「ネイチャー」編集部出身のサイエンスライターであることも、いろんな立場を満遍なく取り上げて、噛み砕いて説明する入門書には有利だったんでしょうね。他の評者の方も触れておられるとおり、バラバシとワッツを調停するようなくだりは、「ヘェ…ナルホドね」と思った(まだ両方とも積ん読状態ですが…)。<BR> ただし、私が一番関心を持っていた脳の問題は、「脳もスモールワールドですよ~、詳しくはまだ不明ですが」で終わっていて、かなり肩透かしだったし、言語の問題にいたっては見せ金的にしか触れられないので、ガッカリ。<BR> つけたしですが、実はネットワーク科学って、ネーミングが何だか軽くって、長い間食わず嫌いだったんですよね。でも今回この本を読んでみて、もっと早く興味を持てばよかったと反省しました。昔の思想畑で「交通」だとか「リゾーム」だとか「散種」だとか「遭遇」だとか、思わせぶりに使われていたコトバに、スッキリした形式性と、具体性のある分類方針が与えられたような気がします。

ジップの法則、スモールワールド現象、6次の隔たり、カスケード現象など最近のネットワーク科学の動向を紹介している啓蒙書。<P>本書のレビューには辛口で、星の数が少ないものが多いようだが、私はよいのではないかと思う。原著者はサイエンスライターであり、ネットワークの科学を分かりやすく説明してくれていると思う。こなれた分かりやすい文章で評価できる。<P>ものたりないと感じる方もおられるだろう。そういう人たちには不満もあろうが、そういう人たちは、単にこの本の購読者として想定している知識レベルより深い知識を持っているのだから自力で最先端の論文を読めば良いだろう。<BR>そういう本なのだから。

スモールワールドネットワークとはどういう概念で、どういったところで、<BR>これが見られるのか(脳細胞・インターネット・食物連鎖・・・など)、<BR>だけを期待して読めば、とても面白い。<BR>この本は学者ではなく、サイエンスライターが書いているので<BR>文章も読みやすいし、分かりやすい。でも、今までに、<BR>『新ネットワーク思考』とか、『スモール・ワールド・ネットワーク』<BR>などで書かれているものを、たんにまとめただけとも言える。<BR>残念ながら新しい内容はあまりない。この考え方を<BR>使うと、この分野のこういった現象が説明できるとか、<BR>多少なりとも新しいことを期待して読んだのでちょっと期待はずれでした。<BR>ということで少し辛口の評価です。

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