共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人 みんなこんな本を読んできた 共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人
 
 
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共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人 ( リチャード・E. シトーウィック Richard E. Cytowic 山下 篤子 )

面白いです。共感覚って初めて知りました。<BR>視覚・聴覚・触覚・味覚・臭覚が混じり合う状態を持つ人。<BR>例えば、チキンを食べたとき辛みを感じると同時に”とがり”を感じる。例えば、高音を聞いたときに色を感じる。<P>これらは共感覚者以外の人がメタファーとして表現するのとは違い、実際、不随意にわき上がってくる感覚だという。<P>記憶力を上げるために五感をバランス良く使うことが推奨されたりするけれど、トレーニングでどうこうでなく生まれたときからそんな感覚を持っている。<BR>こんな人たちが案外存在しているのだ。<P>そして、共感覚者以外が目にしているものも又加工されている可能性がある。<BR>「マップ」我々はそれぞれのマップで物事を知覚し判断するけれど、結構不確かなものなんだな。そんなことも教えてくれる。

共感覚とはある刺激が不随意に他の刺激を呼び起こす現象。音を聞くと色が見える。文字が色つきで見える、など。<BR>本書では、味で形を感じる共感覚者と、共感覚の謎を追う医学者を主人公に、ミステリーのようなテンポある展開で、共感覚のしくみについて教えてくれる。ちゃんと「結論」まで達するのでご心配なく。<P>医学ものには珍しく会話の豊富な読みやすい文章。<BR>訳もこなれていて「翻訳物らしさ」がなくてよい。

まず、翻訳者の翻訳がすばらしい。翻訳が悪ければ、「原書を読んだほうがよっぽどいい。」本になりかねなかった、と思う。<BR>この翻訳者のほかの書籍も読んでみたくなった。<P>シトーウェックが、共感覚者と出会うことから、「物語」は始まる。<BR>臨床にありながら的確な研究的視点で、ミステリーを紐解くように進む物語には、時間を忘れて引き込まれた。<P>一連の実験を通して明らかになった「共感覚」の原因は、予想外であるが比較的シンプル。<BR>この本の真髄は、「私たちが日常当たり前であると感じて生活していることを、実は脳が絶妙な仕組みで調節して認識しており、その脳も実は、、、(ぜひ読んでください。)」<P>お勧めの一冊。

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共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人&nbsp;&nbsp;&nbsp;感覚というのは主観的なもので、同じものを見たり聴いたり味わったりするときに、誰もが同じように感じている、ということを確かめるのは難しい。たとえば、ミントの味といっても、自分が感じるミント味と、ほかの誰かが認識しているミント味とは違うかもしれない。その最たる例が、五感が入り混じった「共感覚者」と呼ばれる人たちである。ミントを味わうと、「指先にすべすべした円柱を感じる」などといった人のことを言う。出現のパターンはさまざまで、音に色を感じる人、味で触覚が喚起される人などがいる。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;本書は神経科医の著者が、共感覚者との偶然の出会いから研究を開始し、共感覚をきっかけに、脳のしくみや感覚認知、理性と情動の関係、ひいては医療のありかたにまで切り込んでいくさまを、ミステリー仕立てに描いた1冊である。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;共感覚者は、外見的にはまったく普通で、神経医学的な検査を行っても異常は見つからない。しかも、共感覚は本人以外には確認のしようがない感覚であるため、他人から変だと思われるのを嫌がって、自らそのことを告白する人は少ない。医学的な関心を持たれることもほとんどなく、その研究と実験はゼロからのスタートだった。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;著者は随所で、医療のあり方に対し、鋭い批判を繰り返している。現代医療の現場においては、患者側にも「機械にまちがいを立証されるのではないかという不安、何が正しいか何が現実かを自分自身より機械のほうが知っているという暗黙の思い込み」が浸透しているという。機械による検査に引っかからなければ、すべて患者の気のせいだと切り捨てるのではなく、主観的な体験も重視すべきだという主張には説得力がある。 <p>&nbsp;「共感覚は、実際は私たちがだれでももっている正常な脳機能なのだが、その働きが意識にのぼる人が一握りしかいない」というのが著者の仮説である。日々人の脳の中で起こっている情報処理の過程を通し、人間の心の正体について思いを巡らせることのできる1冊である。(朝倉真弓)
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共感覚者の驚くべき日常―形を味わう人、色を聴く人