「さわかみファンド」<BR>を運営する澤上篤人さんと、<BR>高校時代から株式投資をしてきた横田濱夫さんの<BR>「長期投資」<BR>についての対談です。<BR>　お二人が経験から<BR>『「長期投資」が有利で精神的に楽』<BR>と、楽しそうに対談しています。<BR>「応援しようと思って買った会社の株ですから、価値が上がってくるのを待つ過程で、むしろ喜びが味わえる。」<BR>「六年で倍というイメージがすごく大事です。」<BR>「自分の判断で行動するときって、意外にバランス感覚があると思うんですよ。」<BR>「過去の失敗や損はきれいさっぱり忘れるけれど、ここから先の勝負に対しての勉強は片時も怠りません。」<BR>「買いたくなった会社のリストを作成しておく。<BR>　年に二回や三回は暴落するから、そこで日ごろの勉強の成果を問うときがきたと、ニコニコしながら買う。」<BR>　といった、澤上さんのお話が次々でてきて、読んでいて楽しい本です。<BR>「個人の投資家は他の人に説明する必要がないので、自分の好き勝手に投資できるから、機関投資家より有利なんです」<BR>という話は、そこまでの説明で<BR>「ああ、なるほど」<BR>と納得がいくものでした。<P>　「インディクス型ファンドは、銀行や証券会社が積極的に売りたがりません。<BR>　手数料等が安く、売ってもあまりもうからないためです。<BR>　銀行や証券会社が儲かるのはアクティブ型ファンドです。」<BR>という横田さんのコラムもとても印象的です。<P>　これから、ゆっくり株式投資で資産運用をしたい、と考えている方のための本です。<P>　意外だったのは、引き時のお話で、お二人とも<BR>「十二倍にもなれば、もうええやろ」<BR>「なんか嫌な予感がして」<BR>売った<BR>ということで、とくに根拠となる事柄をあげていなかったことです。<BR>　その理由もこの本には書かれています。