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魂萌え ! ( 桐野 夏生 )

普段の桐野小説とはまったく意趣の異なった小説です。新聞小説だったので、より読み物らしく仕上がっています。59歳で突然夫を亡くした妻、平凡な夫婦だと思っていたその夫に10年来の愛人がいたことが発覚。少ない遺産も子供たちと争う羽目になり…何も知らない専業主婦だった主人公が、これから先の長い人生を一人で生きていく覚悟を決めるまでのお話です。久しぶりに一気に読みました 主人公の敏子には、高校時代の仲のよい4人組があり、そのうち敏子を含む2人がすでに未亡人。二人が現役の主婦&母親業といったところ、ふむふむ、59歳というと50%は寡婦なのね?とそこのところ、食いつきました これらの時代=団塊の世代以降は、人生は、少年・青春期=子育て期・家族期=老年期の間にもうひとつ、「魂萌え!」期という「孤独と戦いながら生きる」時代が生まれたと考えればいいのでしょうか?<BR>孫に囲まれて幸せに暮らすというのが、理想の老後だとしても、その前に、ちょっとまった!私の中にはまだくずぶっている何かがあるのよー!というのが、現代の「魂萌え!世代」でしょう。それにしても、伴侶がなくなってから、急場しのぎに子供世帯と同居するというのは、息苦しそうです。できるだけ、一人で気楽に過ごしたいなー&。(まず、生き残る必要がありますが…)

数時間で読み終えてしまいました。読んでいる間は思わず感極まってしまう場面や台詞が詰まっていて、その度に考えさせられ、まだモヤモヤするような感じが残っています。<BR>それは私自身が敏子(主人公)と同じ道のりをたどるのではないかと単純に想像してしまう子持ちの専業主婦であり、同時に美保(主人公の娘)の立場も感じることができる年代だからかもしれません。敏子と同年代でひたすら真面目に家族のためだけにがんばってきた母世代を思うと切ない気持ちになります。むしろ30代40代の私たちが読んで「専業主婦」「家族」「人生」という平凡な言葉の括りを自分ならどう歩んでいくか、あらためて考えるきっかけにしたらいいのではないでしょうか?<BR>世の中は敏子のようなタイプがほとんどを占めており、それによって日常は穏やかに過ぎていくのでしょう。でもその裏には殻を破りたい、でも破り方がわからない、周りの影響は?という理性が働く。ちょっとしたきっかけで誰にでもいつでもその「破りどき」がやってくるかもしれないこと、その時どう対応するのか、その対応が正しかったのか間違っていたのか思い悩む・・そんな憂鬱病(ストーリー内に書かれていて印象に残った言葉です)と戦いながら生きるのが人生なのかな、と読み終わって間もない今は思っています。<BR>まとまりのない文書になってしまいましたが、日ごろ子供との時間に追われ、家事で一日があっという間に終わってしまうとお嘆きの主婦の方!ぜひお読みになって一度「憂鬱病」を実感され、ご自分の生活に静かな刺激を与えてみてはいかがですか?

 平凡な59歳の主婦が、突然の夫の死の後、どのように生きていくのか。すごく期待して一気に読みました。<BR> そのせいでしょうか、読了して、えっ、そうじゃないでしょう。と、思ってしまいました。<BR> 主人公と他の登場人物との関係の描写が浅く、どの人物も、確かに自分の周りにいるような人物であるけれど、今ひとつリアルさに欠け、主人公の主婦、敏子自身が、存在感が薄く中途半端で、(でも、こういう設定かも知れない)物足りなく思いました。<BR> 中高年は、もっとリアルに世間の荒波にもまれているし、一見、ここに書かれているように見えても、もっと切実に人生と向き合って生きている。どこか、現実とずれを感じてしまいました。

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