経団連をこそ財界と呼ぶべきものとして、政界、官界と並び立ち、<BR>日本の国家運営に計り知れぬ影響力を持つ集団として捉える。しかし、<BR>いわゆる陰謀を暴いたり権力を批判して読者を煽るのではなく、<BR>社会学者の観点から冷静に経団連の歴史と現在をまとめている。<BR>そこに見えてくるのは確かにマスコミが書きたてるものとは全く<BR>異なった小泉政権の台頭であり、今後の日本を見る上での重要な<BR>視点である。