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最強の英語上達法 ( 岡本 浩一 )

著者は「一日40語単語を憶える環境になければ、英語学習自体を断念したほうがいい」と断言するリアリストである。学習の障害になる「英語についての迷信」そして到達目標を示す「英語上級者の特徴」を述べる章を前面に押し出すあたりにも垣間みられる。本書の主張は「あたりまえ」の方法こそ「最強の」上達法だという簡単な事実である。その上で著者の専門である心理学を踏まえ、暗記、文法などの英語学習の諸方法を「手っ取り早い」ではなく「効率的」に実行する有益な方法が提案されている。こういう「正論」を述べる本に「最強」という変な言葉を冠せざるを得ないのは、余りにも商業主義的な「手っ取り早い」学習法が氾濫し過ぎているからなのだろう。自分の学習態度を矯正する効果も期待できる良書。

最近巷に溢れる『文法はいらない』『英語は勉強する』の類の『英語<BR>は簡単に覚えられる幻想』を抱かせる本とはまったく逆を行く内容。<P>著者は文法は英語を理解する上で必要不可欠、単語は量を覚えなければ<BR>話にならない、と強く述べ、英語には勉強が必要であることを強調する<BR>と共に、ホンモノの英語を学ぶコトを解説する英語の文法書は数多くあるのだが、そういうものに書かれている知<BR>識をそのまま持つのではなく、自分なりの解釈で文法を理解することが<BR>大切という著者の考えは、まったくその通りだと感じる。<P>これは決して英語の入門書ではなく、ネイティブに迫る英語を追求した<P>い人のための指南書である。そういう姿勢で英語に取り組んでいるのに<BR>は参考になるし、読み物としても楽しめるだろう。<P>逆に気軽に英語を勉強したい人にはまったく向かない。そこの見極めが<BR>買うか買わないかの分かれ目になるだろう。著者も『ちょっと旅行へ行<BR>く』ぐらいの英語なら読む必要はないと述べている。英語圏の人達と本<P>気でコミュニケーションを取りたい人向きの1冊だ。

岡本氏は社会心理学者である。本書に専門家として論じている、ある言語のワーキングメモリーを増やすこと、忘却曲線の解説と対策などは示唆に富む。また、発音とリスニング強化の具体策、英米で行われるReport writing 教育のすすめなどは、コミュニケーション論の専門家としての洞察から発した英語上達論であろう。岡本氏の序言の(ご自身の英語力が)「母国語なみといってよい水準」という記述にはのっけから純粋に驚くと同時にやや嫌味を感じるが、同書の価値は変わらない。<P>書評には類書と比較するのが近道だ。類書に中公新書 斎藤兆史「英語達人塾」が上げられる。同書は姉妹書の「英語達人列伝」と多くの内容的が重複する。比べてみると、斉藤氏と岡本氏の技術論には、多読、文法、音読、英語のリズムの重視、ハードワークの薦めなど、共通項が大変多いと思う。共通した上達方法には信用力を感じる。相違点としては、斎藤氏はさすがに講読の先生だけあって、とにかく文法と多量の講読を薦めている印象がすることだ。幣厡喜重郎や斎藤博の外交政治上の業績まで無検証なまま評価してしまって、英語の先生が英語を好きであるあまり英語の達人を贔屓にしてしまっている稚拙さは否めない。しかし稚拙さと表裏一体の文章の軽さは大学の教室からそのまま出てきたものであり、読者の学生生活へのノスタルジーを刺激し、かつ著者の人柄を感じさせ、好感が持てる。斉藤氏が英語を好きな英語教師であり、岡本氏が英語を手段として使う心理学者であることの相違が英語へのご自身のアプローチと技術論にも現れていることがおもしろい。

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