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国売りたもうことなかれ 論戦2005 ( 櫻井 よしこ )

さすが、櫻井よしこさんです。日本の現状の分析と海外の現状を比較しながらも、日本の現在の政府についての疑問点を分析していると思います。非常に読みやすくなっていると思いますので、現在の日本、小泉政権がどのような状態なのかを知りたい方には是非お勧めです。<BR>私てきには、もう少しインパクトがあればもっと良かったのですが。

著者は日本の立場を明快に主張しうる論客である。<BR>実際にTV番組で見たことがある人は、事実に立脚した氏の明快な主張に感銘を受けることと思う。<BR>さて、その氏は今の日本は"国難に直面している"としている。<BR>ハァ?本当にそうなの?と疑問を感じる方がいたら、<BR>普段見る氏の態度を思い起こした上で傾聴すべきである。<P>本の内容は週間ダイヤモンドなどに掲載された64編ある短めの論考を集積したものになっている。<BR>氏の関心は大きくどこに払われているのだろうか?<BR>論考のテーマの内訳を数えてみると以下になった。<BR>△中国膨張主義(含東シナ海)-14<BR> 対北朝鮮外交(含拉致)------9<BR>△台湾海峡問題----------------5<BR> 原発------------------------5<BR> 小泉政権の改革--------------4<BR>△歴史認識(含教科書問題)----4<BR> 教育制度--------------------3<BR>△材沖縄米軍再編--------------3<BR> 韓国批判--------------------3<P>中国に関する論題(△マーク)が多く、全体の4割を占めている。<P>著者はこの本の中ではあまり詳しくメディア批判を展開していないが、<BR>中国の覇権に関する情報は大手マスメディアからは伝わってこない。<BR>これには日中記者交換協定なるものが背後にあるといわれている。<BR>とにかく我々は中国に対して情報が不足しており、<BR>それゆえにかの国の一挙手一投足に踊らされてしまう面があるだろう。<P>その意味で、この本は日本にとって脅威と言える本当の中国の姿を浮き彫りにしている。<BR>私も同意見で、今ネットで流行している韓国叩きなどは比較的小さい問題だと思う。<P>氏の見据えている、日本が直面している真の脅威とは一体何か、<BR>氏の力を借りて現状認識を新たにする、というのは有効な手段ではなかろうか。

先般の衆院総選挙で自民党が空前の大勝を果した。郵政解散なるものに大いに胡散臭さを感じたが、選挙戦でも見たくない光景を数々見せられた。国家をも否定し金儲け第一主義の象徴であるベンチャー企業経営者やマドンナ或いは九の一とか呼ばれる女性を擁立する自民党。個々の立候補者の人格を否定するつもりもないし、女性だからと一括りにするつもりもないが、明らかに国政に相応しくない人々が公認されその多くが国会議員(代議士)となったのである。「郵政、郵政」とお祭騒ぎをし、投票率も上がり、国家観を持たない人が国政を担う。民主主義はなるほど公平な仕組みではあるが、本当にこれでよいのだろうか?乱暴な言い方をすれば馬鹿は馬鹿しか選べない。西村真悟代議士が選挙後のTV番組で指摘されていたが、大勝した自民党のマニフェストにも大敗を喫した民主党のそれにも共通してなかったのは「国家観」である。政治家の中には確固とした国家観をもった本物の代議士も居られるのだろうが、ここまで政治も選挙もバラエティ化するとまともな政治などできるはずがない。小泉劇場もフィクションドラマであったなら面白く見れるのだろうが、しかし現実は笑えないノンフィクションである。<BR>本書でも小泉首相の危うさや近年の我が国政府の無策、官僚のいい加減さが指摘されている。特に道路公団民営化の議論や北朝鮮拉致問題における小泉首相の姿勢が暴露されているが、郵政民営化も看板だけで中身があるのかも大いに疑問を抱かずにはおかない。所詮小泉首相もその取り巻きも真の政治家ではないのだから、公認候補の選定に期待する方が間違っているのか。<BR>国会をバラエティ化させたことで国民が政治に興味を持ったとするならば、それを切っ掛けとして本書著者のような見識を備えた人の意見にも耳を傾け、選挙民としてのポテンシャルを向上させねば亡国に向うこと必定であろう。

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