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心が雨漏りする日には ( 中島 らも )

今日は梅雨の一日。<BR>こんな日には、雨と表題のついた本が読みたい。<P>心が雨漏りする日というのは、<BR>結構昔から、自分にもやってきていて。<P>鬱の話。躁の話。<P>人間って、そういう病気にかかって当たり前だよなとか<BR>考えているけど、自分もそうなのかな、と<BR>思ったり、でも、らもさんみたいな病状じゃないし、<BR>じゃー自分はいったいなんで、こんなに落ち込んでいるのだろう<BR>とか、いっぱい考えてみた。<BR>雨の日に。<P>がんばれと声をかけられたらうれしいときもあれば<BR>悲しいときもあるし、聞きたくないときもある。<BR>全部どっかに行ってしまえなどと、投げやりになったら<BR>いいのかと適当に思う。<P>らもさんは、違う。<P>徹底的に、自己を見つめる。<BR>ここまででも彼は強い。<P>医者ががんにかかった後の徹底して自分を見つめる本がある。<BR>小説家が躁鬱になって、自分を見つめる。<P>そこが面白いのである。

 らもさん自身の自己治療として、劇団をつくってしまうというのも納得というのが、思わず唸り笑いをしてしまった。「劇団を立ち上げるという行為は、あるいはうつ病には最適の治療法かもしれない」「人間関係のややこしさもない。なにしろ自分の作った劇団なのだから、気の合う人間しかいないのだ」(p.61)。なるほどねぇ。その後、クスリが効き過ぎて自殺寸前までいってしまったときのリアリティがすごい。びっしょりと冷や汗をかいていたというのだ。また、人から自殺しようとした人は「シャツが汗でびしょびしょになっていたそうだ、雨にでも降られたのかというくらい」と聞き、「おれは汗をかきにくい体質なのだが、それは一生分の冷や汗をあのときにかいたからなのかもしれない」といあたりはうなった。<P> それと晩年はアルコールが少しでも入ると塗炭の苦しみを味わうというシアナマイドを服用して酒を飲んでも、まったく効かなかったそうだ。これは可哀想というか壮絶な話。「顔に赤みがさすだけだ」(p.110)というのは初めて聞いた。<P> 母親が死んだ後、しばらくして、時間の感覚がなくなってしまったという話も深いリアリティを感じさせる(p.120)。存在の基盤の喪失ということなのだろうか。

奇才・中島らも自身の躁鬱歴や入院歴について語った作品。<BR>初めて鬱になったとき、どんな状況でどんな症状だったか<BR>更に繰り返し襲ってくる躁鬱を如何に克服?したか<BR>更にアルコール依存症で入院した話など・・・<P>一見悲惨な話だが、客観的に自らを分析、あくまでも明るく<BR>ユーモアを忘れずに(というより、読むと爆笑する)語っている。<P>分量も軽いので、エッセイ感覚で簡単に読み終えます。

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心が雨漏りする日には
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