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フリーターにとって「自由」とは何か ( 杉田 俊介 )

今年は特に若年失業問題がクローズアップされ、「ニート」という新語も流通しましたが、マスコミや世間の熱に浮かされたような反応に私は違和感を感じています。フリーターやニートとして析出された人々は、積極的に社会に害悪を与えているわけではないにもかかわらず、今比較的安全な場所を確保できている人々から「社会のお荷物になるけしからん連中」、もしくは「我々と同じ生き方ができない可哀想な連中」と見なされている嫌いがあります。<P>学者が怪しげな統計を持ち出してこようと、企業経営者が競争原理や自己責任論を振りかざそうと、自らの良識を自認する「大人」たちがご高説を並べようと、彼らはこの問題の当事者ではないのです。低賃金の長時間労働ですり減らされていく人々は彼らの視界の外にいて、倒れても死んでも彼らは痛くも痒くもないのですから、結局は他人事なのです。<P>本書はそういう意味での「まとも」で「善良」なマジョリティが眉間に皺を寄せて当事者のふりをするものではありません。たまさか恵まれた境遇にある人々が、その条件を整備したあれやこれやの偶然性を棚に上げて、自分と異なる局面を生きる人々に批判の礫を投げつけることほど下品なことはありません。また、みんな社会が悪いんだ、と地団駄を踏んでヒステリックな金切り声をあげ、結局自分自身の責任を放棄するという陥穽も警戒します。そのうえで、この社会に対する違和感を適当にごまかして、多数派の設計した社会にうまく適応している人々の軍門に降りていくことなく、当事者として戦い続けようとする。今のところ、若年失業問題を扱った書籍としては、当事者についてもっとも真剣に考察した一冊です。

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