新ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論〈3〉 みんなこんな本を読んできた 新ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論〈3〉
 
 
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新ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論〈3〉 ( 小林 よしのり )

今まで、漠然と「日本って、これでいいのか?」「なんか情けなくないか?」なんて少しでも思ったことのある人なら、その突破口を本書に見出せるかもしれないと思わせる、そのパワーは相変わらずスゴイと言わざるを得ない。<P>しかし、だ。<P>もしあなたが彼にシンパシーを感じ、前書で溜飲を下げた人であるのなら、なおさらのこと、本書(含/戦争論・戦争論2)に対する多くの反論に耳を傾けるべきだと思う。<P>「個」の時代、と言われて久しいが、実際に多くの人に影響を与えられる「個」としての強い意見を持てる人など、そうはいない。<P>小林氏はそういう意味では、確かに高い能力やカリスマ性があるのかもしれない。<BR>しかし、自らの「個」にいまいち自信の持てない(私を含む)多くの人達は、彼に影響ァ?受けても、それに追随して、それを熱狂することの危険さとその幼さに気を付ける必要があると思う。<P>しかし、それさえクリアしているのなら本書は、自分で感じ、自分で調べ、自分で自分の意見を作れる、またはこれからそうなりたいと思っている人にとって、そのきっかけとして充分価値があり、かつ面白い作品だと思います。

 ネオコンの論文、さらにはホッブズやグロティウスまで読んで「大義のないイラク戦争」への批判が展開されており、一作目の頃に比べれば論旨全体に落ち着きが見られるようになった。著者の説く「マナーとしての反米」は、少なくとも本書ではかなり説得力を持っているのではないか。<P> しかしそれにしても、本書で描かれる白人の表情のなんと恐ろしいことか。著者が白人の有色人種に対する差別や、中国・韓国の歴史教科書における日本の描かれ方に怒るのと同様に、本書を見た白人は「なんと一方的な」と怒り出すのもやむを得ないのではないだろうか。相互にデーモナイズ(悪魔化)する悪循環はどこかで断ち切られねばならない。<P> 前作までと同様、本書でも「公」について言及されている。<P> 「ほとん!国ごとに「公」が異なっている。我々の手に負える範囲の「公」は目一杯、拡げても同じ約束ごと…言語・慣習・文化が共有できる「国」までだろう。その意味で「国」=「公」とほぼ規定していいのだ。」(154頁)<P> このような主張は、おそらく島国である日本に例外的にあてはまるものであると思う。国境が陸続きになっているほとんどの国々においては、「国」=「公」と規定できるほど生易しい歴史的・地理的条件は存在しなかった。ヨーロッパしかり、南米しかり、アフリカしかりである。否応なしに隣国の「公」が入り込んで、より複雑なプロセスを経て言語・慣習・文化が形成された。「脈々と受け継がれてきた伝統」は、決して明白なものではなかったはずである。

各方面で賛否両論の声があがると予想されるが、戦争論1と2に比べると非常にわかりやすく、いままで小林よしのりに対してあまり良い印象のなかった人でも大丈夫だと思います。あくまで個人的ですが1~3巻を通じてのテーマ(大東亜戦争、個と公)を考えてみたいなら、3→1→2巻の順に読んでみるとわかりやすいかも。ただ、前作までに比べるとより一般向けに仕上がっており、ゴーマニズム度がやや下がってることが良いのか悪いのか・・・で星一つマイナスです。とにかく読んでみるべき!

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