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戦争の論理―日露戦争から太平洋戦争まで ( 加藤 陽子 )

週刊新潮福田和也氏の選評、学者の論文がそのまま大衆に読める本とある。日本近代の夜明けを我々は司馬遼太郎氏の『坂之上の雲』を引き合いに語っているが、実は『秘密日露戦争』を司馬さんがよんでいたら、坂之上・・を書けなかったというわけである。<BR> 日米戦争直前の御前会議で、永野さんが講談「大阪冬の陣」たとえたり、天皇は「四方の海」の和歌で答える。決断を決める確りした歴史書がないと著者は訴える。将来、日本の決断が必要な時に、『坂之上・・』で判断したらまずいのである。

著者は若手の日本政治史家。<BR>本書は両大戦間の戦争・外交・政治にまつわる論文を収録している。<BR>内容は統帥権、軍縮条約、徴兵制など多岐にわたる。これを統一性の欠如ととるか守備範囲の広さととるかは読者に委ねられるところだが、私は好意的に解釈したい。<P>というのも、それぞれの論文がかなり新しい視点から書かれており、各々独立した論文ながらもそれぞれが結構読ませるのである。<BR>例えば、戦前の軍部の政治力の源泉を「統帥権独立」や「軍部大臣現役武官制」のみならず国内における徴兵制の役割や国外に駐屯していた軍隊の存在に求める点。<BR>あるいは、ロンドン軍縮会議の争点は「対米7割」という補助艦比率であったが、その原因は軍備基準の引証元が政府と海軍軍令部で違ったことにあったという主張。<P>文章に深みが欠ける気はするが、そこは若手の著者への今後への期待ということにしておいて、星四つ。

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