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竜馬がゆく〈6〉 ( 司馬 遼太郎 )

 司馬遼太郎の名作『竜馬がゆく』の第六巻。遂に成った薩長の秘密同盟、その間を取り持った坂本竜馬一人の手によって維新の歴史が動かされていく。時期を同じく薩長連合を目論んだ土佐の英雄中岡慎太郎と共に、薩摩は西郷隆盛や大久保一蔵、長州は桂小五郎の繊細な心境を汲みながら、薩長をつないで行く竜馬の姿はまさに見事である。一度は同盟成立へ向けて薩摩を発った西郷も、時勢と世論に圧されて京都へ。怒った桂率いる長州を宥めつつ、再び舞台は京都。既に広まった志士坂本竜馬の上洛情報を知って、坂本竜馬の包囲網は大阪・兵庫にまで広がるが、そんな事に臆せず、大阪城代大久保一翁や新撰組藤堂の計らいの下、無事京都へ到着する。坂本竜馬の到着で、漸く西郷と桂が手を握った。<P> 前巻辺りまでには余談や後日談などやや冗長な表現が続く事もあり、この巻も決してそれらが少ない訳ではないが、多くは薩長同盟の性格を知る上で必要不可欠なものであったり、時に歴史の核心を突いた見解であったりして、話が途切れる様な歯切れの悪さは無い。又、この薩長同盟の記述は、現存する文書を現代語に書き換えた文章を利用している箇所が多く、竜馬の手による文も所々に見受けられて面白い。その点、やや薩長連合に関する文章が短めに終わってしまい、大きな山場にも関わらず今一つ胸躍らせる様な場面が少ないのだが、それは司馬遼太郎の粋な計らいと取る事にしよう。それが時代小説の性格でもあろうはずである。

反目しあっていた薩長の秘密同盟がついに成立します。<P>常識的には誰もが不可能と思うこの同盟を竜馬が見事に立ち回り実現させてしまいました。<P>不作で米に休している薩摩藩、金はあっても思うように武器を集めることができない長州藩が互いに相手が喉から手が出るほど欲しいそれらの不足物を融通し合う事で、両藩の距離が一気に縮まるのです。<P>精神的な対立を、物質的な側面から解決しようとする竜馬の立ち回りは、この時代においては特に奇抜でした。<P>個人的には、桂小五郎が竜馬に『して、兵糧はどれほど出すか』と聞かれ、『薩が欲しいだけ出す』『値は?』『進呈する』と答える部分が印象的でした。竜馬は桂に『君は天下がとれる』といいましたが、私もそう思いました。そして桂、長州藩をしてそのような気持ちにさせてしまう竜馬の大きさにも改めて感動しました。

 薩長が手を握れば倒幕はできる、とは誰もが考えたことです。しかししょせんは卓上の理論で、誰もやろうとはしなかったし、できるとは思いませんでした。それを実現したのが、土佐浪人坂本竜馬でした。<BR> 一度は破談になりかけますが、竜馬の妙案でもう一度会うことが決まります。しかし、両藩とも自藩のプライドばかり気にして、なかなか進みません。しかし、竜馬の必死の説得で薩長同盟は成立します。<BR> 薩長同盟が成立し、幕長戦争では長州が勝利します。<BR> 物語も後半に入り、ますます目が離せません!

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