貴婦人の薔薇―女魔術師ポルガラ〈2〉 みんなこんな本を読んできた 貴婦人の薔薇―女魔術師ポルガラ〈2〉
 
 
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貴婦人の薔薇―女魔術師ポルガラ〈2〉 ( デイヴィッド エディングス リー エディングス David Eddings Leigh Eddings 宇佐川 晶子 )

 前巻の最後でアレンディアに関わることになったポルガラだが、時にアレンディア人に辟易しつつもなんのかんのとアレンディアに入れ込んで行くようになる。そして、それはアレンディアのみに留まらず、エラト女公爵として丹精込めてセンダリア王国の基礎を築いていき、やがてリヴァ王の後継者たちを守ることになる。<BR> ベルガラスに負けず劣らず歴史にその足跡を残しているポルガラだが、やはり両者のスタンス──人々との距離──が大きく異なることに読んでいて気付かされる。「魔術師ベルガラス」で語られた淡いロマンスの相手である騎士オントローズに留まらず、茶目っ気とけれんみたっぷりなアスラナとの友情、執事となってポルガラを助けるキレーンやその一族との関係、そしてゲラン王子を始めとするリヴァ王の後継者達との生活。どれもベルガラスよりずっと密着しており、その分だけポルガラは人々に強く愛される。<BR> しかしその反面、別れは常に悲しく、寂しい。愛し、愛された人々を見送っていく人生。それでも陰鬱にならないで済むのは、去っていく人々が何かを残していくからであろう。<BR> 人が生きるということは大きく繋がっているということを、他人とは違う長さの人生を生きるポルガラの物語から告げられたような気がした。<BR> また、人々との距離が近い分だけ、エディングス節が冴え渡るのも楽しい。自分を認めさせるべく、あの手この手を使うポルガラや、父親への素直になれない愛情と敬意などをエディングスは生き生きと活写している。<BR> いよいよ次の巻で女魔術師ポルガラの話も「ベルガリアード物語」に続くところで終わる。行き着く先がわかっており、そこに至るまでで悲劇が待っていることが既に示されていてもなお待ち遠しいのがこの大きな物語群の魅力だと言える。

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