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最終戦争論 ( 石原 莞爾 )

かわぐちかいじ氏の人気コミック「ジパング」で一躍有名になった石原莞爾の昭和15年の講演録。昭和15年になんとなく読みにくそうな本だろうと思われるだろうが、当然、新字新かなだし、講演録だから、口語体であり、実に読みやすい。<P>この本を読めば、「ジパング」で石原莞爾が講演で登場したのも納得。あの講演をもっと聴いてみたいと思われた方には、絶対お勧め。

昭和15年当時、石原莞爾が世界についてどう考えていたか、どうなっていくと予測していたかを記した本。読みやすいし、理解もしやすい。<P>しかしそれこそが危険だと思ったりもします。世界はそんなに単純に割り切れないし、石原の予想通りに世界はうごかなかったよ、と。だから口あたりのいい未来論なんか、100%信じちゃいけない。<P>でもひとつのビジョンを示しているのは事実、きっと魅力的な軍人だったんでしょうね。

関東軍の異端児、石原莞爾の戦争論。本著の中で彼は「平和」を求めている。世界は最終戦争を経て平和がおとずれると予言している。その予言の補強として日蓮宗と照らし合わせている。読後の感想はまさに「不思議な書」である。しかしながら彼の視線は常に「平和」を見据えている。日本に原爆が投下され、戦争終結を迎え、彼の予言が一部あたったが、彼の望んだ世界平和が訪れていない現代、石原はどのようにこの世界を見つめているのであろうか。

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最終戦争論&nbsp;&nbsp;&nbsp;石原莞爾は「満州国」建国の立役者であり、昭和期陸軍の一方の雄であったが、東条英機と対立し、太平洋戦争開戦時には予備役に追いやられていた。本書はその直前、昭和15年5月に行われた講演に若干の追補をしたものである。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;石原がここで「最終戦争」と言うのは、この次に行われる「決戦戦争」によって、世の中から戦争がなくなる、という意味である。なぜなら、戦争発達が極限に至るため、次に起こる戦争の勝者がトーナメントにたとえれば最終的な勝者となり、兵器の発達によって人類はもうとても戦争をすることはできなくなる、ということだ。これは、核の所有により、局地戦はともかく全世界を巻き込む大戦を事実上不可能に近くしている現状を見れば、正鵠を射ている。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;しかも、「真の決戦戦争の場合には軍隊などは有利な目標ではなく、最も弱い人々、最も大事な国家の施設が攻撃目標になる」「徹底的な、一発あたると何万人もがペチャンコにやられる大威力のものができねばならない」「破壊兵器は最も新鋭なもの、例えば今日戦争になった次の朝、夜が明けてみると敵国の首都や主要都市は徹底的に破壊されている」などの言葉は、まさにその数年後に起こった原爆投下を予言しているかのようだ。<br> &nbsp;&nbsp;&nbsp;石原は、最終戦争後、必然の結果として「そして世界はひとつになる」と語っている。しかしそれが良くも悪くも実現していない現在、次に起こりうる最終戦争がいったい何をもたらすのか。不穏な世界情勢に無関心ではいられない。(杉本治人)
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