胎児の世界―人類の生命記憶 みんなこんな本を読んできた 胎児の世界―人類の生命記憶
 
 
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胎児の世界―人類の生命記憶 ( 三木 成夫 )

三木成夫を知ったのは、吉本隆明の本で、「なるほど、そう言う人がいるのか」と思い、この本を読んだ。<P>本当に凄い。著者の言葉は、深く核心に迫り、劇的で、刺激に満ちている。<BR>しかも、悪い意味での「妄想」など全くない。全てが「科学」である。<P>成長繁茂、開花結実。食の相、性の相。<BR>宇宙のリズムが内臓に貫入し、内臓は植物の面影を持っている。<BR>猪木VSアリの対決に、ワニとゴリラの闘いを見る。<BR>卵巣は、生きた惑星。全ての細胞は、天体。<BR>伊勢神宮の式年遷宮は、「受精卵の発生分化」。神宮の森は、宇宙のはらわた。<P>宇宙発生から今に至る全ては、互いに共鳴し合っているのだ。<BR>この本を読んでいる間、民俗音楽や波の音などが聞こえてきたように思う。<BR>それから、私は福田恆存氏が大好きなのだが、何故か彼が笑っている夢をみた、本当に。<P>「少し」でも「何か」について、興味を持ったり、勉強している人は<BR>「絶対必読」の本、と言っても過言ではないと思う。<BR>神話、歴史、地球、宇宙、生物学、源氏物語、ギリシャ悲劇、俳句、バッハ、<BR>平安朝、原始社会、福田恆存、保田與重郎、杉浦康平、松岡正剛などなど。<P>とにかく読んでみて下さい。<BR>適切な推薦の言葉が出てきませんが、とにかくオススメ。

本書を読んでいて思い出したのが、ライアル・ワトソン著『生命潮流』である。『生命潮流』は様々な自然現象を著者の鋭い感性と想像力で読み解きながら、生命の謎に迫ろうというものであった。本書は発生と言う現象に焦点を合わせ、同じように読み解こうとしたものと言えるだろう。ただし、少し行き過ぎの感があり、文学的になり過ぎているのではないかと思う部分が無きにしも非ずである。本筋からはそれているが、胎児標本を切るまでの描写などは、解剖学者の心の葛藤が読み取れて非常に興味深い。

この本を読むと,著者の強烈な情念にまず圧倒される.解剖学者としての著者の専門は.脾臓の個体的 系統的発生であった.その仕事の遂行には,この情念が不可欠であったろうと推測される.そして,冷静 厳密な自然科学を生むのは,まさに強烈な情念なのだ.この本は,その原理をまざまざと見せてくれる点において殆ど類例を見ない.この国にも,かつてこのような偉大な科学者がいたのだ.若くして世を去られたことが,悔やまれてならない.<BR>この本の名物は,人間の胎児の顔のシリーズ写真である.これに圧倒されない人がいるとは思えないが,この写真こそが,ラマルクの仮説を論証しているのだ,と言う大解剖学者を信じることが不可能ならば,そもそも自然科学は不可能だ,と言いたい.

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