1985年 みんなこんな本を読んできた 1985年
 
 
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1985年 ( 吉崎 達彦 )

1985年、私が20歳の時。<BR>個人的にも思い入れのある年です。<BR>しかし、改めて本書を読んで振り返ってみると<BR>本当に昭和から新時代への分水嶺だった気がします。<BR>本書は如何せん新書であるが故、一つ一つの事象については<BR>深く掘り下げられてはいません。<BR>そのあたり、少し不満はありますが、<BR>詳しいことは違う本を読むとして、<BR>1985年を考え直すには、きっかけにはなる本です。

力量の無い人が歴史を語ると、こんなつまらない本ができるという見本。だらだらと年表を引き写しているような退屈さです。このレビューでは、つまらない本を取り上げてわざわざ「つまらない」という野暮なまねはしたくなかったのですが、あまりにも度を越していたので…。

 「1985年」は大学卒業の年だったので、個人的にも節目の年だったのだが、日本にとっても確かに変節点だったのだなぁ、と本書を読んであらためて思った。それにしても、あれから20年の歳月が流れたのだ。でも明らかに現在は1985年の延長線上にあるのであって、その起点となった年ってどんな年だったの?どんなことがあったの?ってのを振り返るのは悪くない。本書はそこんとこをバランスよくコンパクトにまとめている。<BR> 色々思うところがある。この年を境に僕は音楽をあまり聴かなくなり、本を読まなくなったんだけど、それは社会人になって超忙しくなったことが原因だと思っていた。でも、本書を読むと「1985年は、初めて紅白の視聴率が66.0%と7割を大きく割り込んだ年であった。そして翌86年からは5割台が定着~」とあり、個人史と世相がシンクロしていることがわかる。<BR> 「マル金、マルビ」。確かにあれは一種のシャレだったのに、今の「勝ち組、負け組」は明らかに本気(マジ)である。この一点だけを取ってみても、世の中は確実に悪くなってないか?<BR> 渡辺淳一の日経連載小説、「化身」(85)→「失楽園」(96)→「愛の流刑地(アイルケ)」(05)の主人公の生活レベルの経年変化も、なかなか味わい深い。<BR> サイバーパンク→「マトリックス」、ファミコンブーム→IT時代、金妻→出会い系、 「おいしい生活。」→自分探しブーム、「美味しんぼ」→スローフードってな具合で、起点と延長線上の点の差異を見れば、時代の変化が実感できる。<BR> <BR> 「1985年」はジョージ・オーウェルの「1984年」を意識したかと思われるタイトルだ。「1984年」は近未来小説だったけど、「1985年」は過去を振り返りつつも、20年位の遡行ってのはなぜか「歴史」っていうよりも「いつか見た未来」って感じがする。「1985年」って存在はきっとまだストックじゃなくてフローなんだろうな。

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