殺人者はそこにいる―逃げ切れない狂気、非情の13事件 みんなこんな本を読んできた 殺人者はそこにいる―逃げ切れない狂気、非情の13事件
 
 
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殺人者はそこにいる―逃げ切れない狂気、非情の13事件 ( 「新潮45」編集部 )

初めて表紙を開いてから 徹夜で一気に読んでしまった。この手の犯罪ルポタージュは他にもいくつか読んでいたが ここまでの衝撃のものは初めてだった。我々一般市民は犯罪の情報をマスコミを通したものでしか享受できない。その一方的な情報提供は受け取り側の判断を鈍らせ、ある共通認識を作ってしまうこともある。まさに犯罪は悪=犯人は悪。犯罪行為そのものに目を奪われ その裏に潜む 犯人や被害者をとりまく環境。 もちろん犯罪は悪だが 何が犯人をそうさせたか。 これを綿密に追った本書はマスコミが流した情報とは違った側面を見せてくれた。

 殺人、それは何故起こるべくして起こったのか。その理由は様々で、何が原因かは直接には解らないことも多い。しかしこの本は、殺人事件をその周辺から照らし合わせて、一体どんな状況であの殺人事件が起こったのかを克明に記録している。<P> 勿論、その状況は残酷過ぎてここでは描写できないものも多いが、この本は無名の人が突如殺人者に化してしまう恐怖を上手く伝えている。もし隣人が殺人者に化してしまうと、どうなってしまうのか。この本はそれを考えさせられる内容だと思う。<BR> <P> 余談になるが、私の場合は他に「新潮45」編集部編の「死ぬための生き方」「生きるための死に方」を持っていることである。この2冊は見事な死に方を考えさせる内容であるが、一方この「殺人者はそこにいる」は、残酷な死に方を考えさせる内容である。見事な死に方と残酷な死に方、それはどう違うのか。それを考えながら読んでみる価値もあると思う。

読後の感想は、実際に起きた殺人事件を読んだ時にのみ味わうなんとも言えない気分の悪さ。殺人にも様々あるが、恐ろしいと感じた事の一つに、殺人者と全く関わりの無い無防備の一般人が殺される事件がたくさんあること。私も将来怖い事件に巻き込まれる可能性だって無くも無いと思い、読後からやや用心深くなった。<P>服役した犯人の再犯の件は、この犯人は若い時から残虐な罪を犯し、同じようなことを繰り返して死刑前まで「反省していません」とキッパリ言うのを見ると、生まれつきの残虐性ではないのか。そうであれば初めから一般の市民と共生する資格が無かったのではないかと思う。殺された人の親族の怒りに満ちた「死刑が当然」という言葉も当然。<P>再犯率の高さから再犯を防ぐことは可能かもしれな!いが、周りの評判では「いい人」が、自分の状況が追い詰められ、どうしようもなくなると、頭が混乱したのか苦境脱出のために殺人に至る事件を防ぐのは難しいのではないか。棋士の息子が有名校進学のために親から勉強に追い立てられ父親を殺す件は、犯人にやや同情を呼ぶという意味では数少ない事件。殺人事件はごく一部の人間が起こす事だが、多くの人々に色々と考えさせられる。<BR>マスコミ報道については「松本サリン事件」の冤罪を被った河野義行氏が書いた本が幾つかあり、報道被害の実態が分かる。

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