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無人島に生きる十六人 ( 須川 邦彦 )

 『十五少年漂流記』ならぬ『十六中年漂流記』だが、この十六中年のかっこいいこと。リーダはかくあるべしというお手本みたいな船長を始めとして、まさに日本男児ここにありだ。<P> 襲い来る危難にハラハラし、飲み水確保から始まるサバイバルテクニックにほれぼれとし、漂流民となっても自分たちの腕を磨こうとする前向きさに感心し、島の先住民(海鳥やあざらさし)との交流に心温められ、結末に快哉を叫ぶ。まさに面白さと感動のてんこ盛り。これが実話というのだからすごい。<P> 惜しむらくはボリュームの少なさ。少なくともこの2倍、いや3倍に増やし、登場人物と個々のエピソードをさらに肉付けしていれば、『十五少年漂流記』や『ロビンソン・クルーソー』に匹敵する(もしかしたら凌ぐ?)漂流の古典になっていたろう。

ろくに飲み水もない無人島に流れ着いたというのに、この前向きで悲壮感の無さ<BR>は何でしょう。一致団結して、one for all, all for one の精神で困難を乗り切って<BR>いく彼らに賞賛を送らずにはいられません。<BR>実話を元にしているそうですが、やはり昔の人は精神力が違うのでしょうか。<BR>私利私欲に走らず、一つの運命共同体の中で自分にできる最大の努力をしようと<BR>する姿勢、どんな状況でも人生を楽しもうとする姿勢には、大いに感銘を受けま<BR>した。サバイバルの知恵も実に興味深く、あっという間に読み終えます。<BR>ひらがなが多く非常に読みやいので、子供には絶好の推薦図書となるでしょう。

 明治31年の実話である。船が難破し、15人の部下と共に無人島に上陸するときに中川船長が言った言葉。<BR>「これから愉快に暮らそう。できるだけ勉強しよう。きっとあとでおもしろい思い出になるだろう。」<P> 4か月以上にわたる無人島生活で、一人として弱気にならず、希望を失わず、むしろ楽しく感謝しながら知恵を出し合い生活をする様は痛快である。悲愴感がまるでない。<P> この話は、著者が、商船学校の学生時代に教官であった中川船長から、船の甲板に座って聞いたものとして書かれている。自らも船長として母校の校長として集団をまとめて来た著者が、尊敬と感動をもって執筆した数少ない著作である。<P> 若い人たちには、痛快な海の冒険物語として楽しんで読んでほしい。中年以上の人にはまた別の読み方もできるだろう。部下の悪口を言いつつ、一方で通勤電車の中でリーダーシップ論や組織経営論などを真剣に読んでいる各界の管理職には必読の書である。

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無人島に生きる十六人
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