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金閣寺 ( 三島 由紀夫 )

なんでこんなに精緻で美しい文章が書けるのだろうか!と驚愕を禁じ得ない。<BR>正直、読み進めるのは大変だった。難解な語句が頻出するし、仏教用語も多い。手元に国語辞典を用意しての読書だった。<P>軽い気持ちで読んでいるとすぐに文章についていけなくなった。集中して主体的に読み進めないと理解できなくなる。<P>テレビや音楽といった受動的なメディアと違い、活字は主体性が重視される媒体なのだと再認識させられた。<BR>昨今の活字離れを背景に、大衆に迎合した軽い文章、浅薄な内容の作品しか書かないで作家気取りの人達の作品とは大きな違いだ。<P>日本語の美しさ、奥深さ、読書の醍醐味を満喫させてくれる作品。中・高校生にも是非読んでほしい。一生の財産になるはず。おそらく一回読んだだけで理解するのは難しいだろう。2度、3度読んでほしい。一生読める本だと思う。不世出の鬼才・三島由紀夫が日本人に残した宝だと思う。<P>日本語を母国語として育った人間で本当に良かった。この作品は日本語で読んでこそ真髄が伝わる。

この作品はなかなか難しい作品ですが<BR>三島由紀夫特有の論理のための論理、<BR>議論のための議論といった非常に形而上学的な<BR>哲学、思想小説です。ドナルドキーン氏が<BR>三島由紀夫は私たちの見えない特殊なものが見えているが<BR>私たちの見える素朴なものが見えていないと<BR>批評したそうですが、この意見には頷いてしまいます。<BR>文章、比喩、観念操作の着眼点は<P>素晴らしく、ある種の極みまで達していることは<BR>疑いようのない事実ですが、しかし、主人公が<BR>精神分裂病者のためか作品全体の主題も分裂しており<BR>論理的な一貫性がなく、何か本質が欠けた、<BR>輪郭だけのドーナツのような印象を受けてしまいます。<BR>それが作者の意図なのかどうかはわかりませんが、<BR>欠点と見られても仕方がないと!!います。<P>文章は非常に豪華絢爛を極めていて、仏教や伝統文化に<BR>根付いた言葉が山のように出てきますが、<BR>やはりこういった作品は30代で書くには重すぎる<BR>ようにも思います。よくも悪くも三島由紀夫の本質が<BR>凝縮された作品と言えるのではないでしょうか。

 これは、日本文化の本流に根ざしている真の芸術作品。この本を書いていた頃、間違い無く、作者は美しい日本文化の伝統を自らの双肩にしょっていた。<P> ちょうどこの作品の発表後、作者は重い荷を下ろす様にして、めざましい高度経済成長を続けてゆく戦後の現代日本社会でジャーナリスティックな存在を派手に演ずる様になる。<P> しかしやがて、十年の歳月を経た後に、作者はライフワーク「豊饒の海」四部作により、ふたたび我が国の文化の本流に回帰するのである。<P> 『金閣寺』とは、豊かな日本の文化伝統の連続性に、生涯、心の眼をどうしても向けざるを得なかった真に偉大な作家の、数少ない名作の一つである。<P> これは、いいよ。

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