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水滸伝〈15〉折戟の章 ( 北方 謙三 )

負傷により、まともに戦いができない自分が口惜しい。<BR>死域の体験、変わっていく自分自身。とにかくかっこいい。<BR>男らしい、男の中の男を感じ取ることができる作品だと思う。

梁山泊と宋軍の戦いは熾烈を極めた。相次ぐ犠牲、戦火の下の愛、友情と読み応えは充分な内容である。また物語が進む中で、梁山泊イコール正義、宋軍イコール悪という単純な図式ではないことが分かってくる。登場する誰もが思いを抱えて戦っている。これは買って損はない作品である。

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