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牙―江夏豊とその時代 ( 後藤 正治 )

今シーズンと同様、阪神タイガースが強かった時代を背負っていたエースの物語。当時を同時平行して体験した世代としては、懐かしくもあり、新しい発見もあって、興味深かいものがあります。特に印象的なのは、巨人のエースだった堀内恒夫に著者が取材を申し込んだ際のやりとりで、ライバルを持つことの素晴らしさを感じます。<P>-----<BR>江夏が他チームの投手で唯一ライバル心を燃やしたのが堀内だった。<BR>「・・・でも一投手として比較されれば絶対負けんぞと思っていた。彼もそうだったんじゃないかな。何度も正面からぶつかり合って、そうね、どこかで敬意を払ってるところがあったよね」<BR>-----<BR>堀内はどう思っていたのだろう・・・。<BR>手紙を出したところ、堀内のほうから連絡があった。「江夏のためになるんでしたら」、と電話口でそういった。<BR>-----<BR>「あの時代、巨人も強かったが阪神も強かった。そのなかで真っ向から投げ合った仲です。お互い実力を認め合って投げていた。それはいわなくてもわかるもんです。いまはもういい勝負をさせてもらったというすがすがしさだけが残っている。その江夏のことに僕が協力するのは当たり前のことでしょう」<BR>-----<P>派手な言葉は使われず、抑制された文体に引き込まれるような名文で、野球の好きなミドルエイジには一読の価値があると思います。

いやいや、予想以上に手に汗を握ってしまった。<P>江夏豊という怪物を通して、野球が熱かった「あの頃」の日本が行間から匂いたってくる。筆者の狙いはドンピシャ、である。<P>やはりプロ野球は熱い職人集団なのだ。これだけの「熱い思い」はいまのファンと選手にまだ残っているのだろうか?いや、今の日本人に残っているだろうか?自省をこめて。傑作である。読むべし。

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