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天使のナイフ ( 薬丸 岳 )

もしかしたら、山○県で起きた母子殺人事件をモチーフに<BR>書かれたものではないのかもしれないが、実際の事件を想起させるほ<BR>どに、下手なケレンなどなく、しかしじっくりと読ませる社会派ミ<BR>ステリーでした。<BR>少年犯罪と少年法の壁、そして贖罪というテーマ……近年の乱歩賞<BR>も変わったもんです。<BR>エンターテインメントよりも物語のリアリティ!という読者に……。

少年法という今かなりの問題となっているテーマがこれでもかと言うほどに書き尽くされている。1ページ読むごとに少年法の実態への憎悪がこみ上げてきたり、最後は予想もしなかったエンディング、もう何から何まですばらしかった。序章から読めばもう止まらなくなる。是非おすすめしたい。

第51回江戸川乱歩賞受賞作<P>少年犯罪・少年法という近年特に話題とされることが多く、取り扱いの難しいテーマを取り上げた作品であるが、被害者のみでなく加害者の視点からもこれらの問題をとらえ、うまくまとめている。<BR>巻末の選評を読むと、初回の投票でダントツで賞が確定したそうであるが、それも納得できる出来映えであった。また、近年ではあまりないことであるが、審査員が5人とも絶賛していることからも、質の高さがうかがえるのではないだろうか。<BR>(昨年の受賞作の選評は、受賞作とは思えないほど酷評されていた。)<BR>作品を読んでいて気になったのは(以下少しネタバレ)、被害者の預金通帳と、初回の殺人の動機である。いくら妻を殺されたショックがあるとはいえ、500万円という大金を事件直前に妻が引き落とし、それが何に使われたかわからないとなれば、普通、夫として疑問に思い、調べるのではないだろうか?すくなくとも数年間放置することは、普通考えられない(かつ、このことを夫が調べていれば、2回目の事件は起こらなかったわけだが)。また、初回の犯罪の動機も、納得できるものではなかった。この程度の動機で、赤の他人を殺せるものだろうか?<BR> とわいえ、これらの欠点(?)を些細なものと感じさせてしまうほど、作品としてはよくできていたと思う。次回作も読んでみたいと思わせる作家である。<P>余談であるが、候補作の中に、プロットはすばらしいと審査員全員に褒められながら、文章が稚拙とこれまた審査員全員に酷評されている作品がある。どんな作品か読んでみたいと思うのは私だけだろうか(詳しくは巻末の選評をどうぞ)

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