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氷川清話 ( 勝 海舟 江藤 淳 松浦 玲 )

勝海舟という人は、合理的・戦略的にものごとを考えられる人だった、ということの端緒を随所に感じます。海外進出の仕方、日清戦争への反対論はじめ兵站(ロジスティクス)にまで目が行き届いていて、こうした合理的な精神が、当時の海軍に浸透していたことであろうことは想像にかたくありません(海舟は初期の海軍に深くかかわっていた)。特徴的な点は、考え方が経験的・実践的な視点に支えられていること。彼の思考は現実の経験値から、帰納法的に戦略にアプローチするやり方です。<P>やはり、人物評が面白い。基本的に西郷隆盛以外はあまり評価されていません。彼は志が高く大局的にものごとが見れる大きな人物が好きな人のようです。特に市井の名前の知れていない人たちのエビソードが面白い。料亭のおかみが年末に景気の悪い中、そんなこともおくびも出さずにがんばっていること、高僧が女性を妊娠させた嫌疑を受け入れ、事実でなかったことが分かった後も泰然としていたことなど、こうしたエピソードを通じて「経験的」を重んじる海舟の評価軸というものが伺えます。<P>海舟は自分の自慢話が好きでもあったようで、その点は鼻につきますが、一方でそこはかとなくユーモアも感じさせる好著。ただ好き嫌いは分かれるかもしれません。

幕末から明治維新に至るまで、困難な立場である幕府側にあって大事業をやりとげた男、勝海舟。やはりそれだけのことをやった人の言葉というのは重みがあります。人生観、人物観、国家観、世界観、至るところに彼の見通しがいかに的確であったかが今日になって証明されています。維新後の世相をチクリチクリと皮肉りながら、現代に通じる言葉はぜひ若いうちに読んでおくべきです。

おれの本が今でも読まれているのかい。自慢話?そうとるやつには言わせておけばいいのさ。おれはあの頃、国の事のみを考えて自分がどうなるなんぞこれっぽっちも考えずにやっていたからね。誰に遠慮も無い、なんでも言えるわけさ。この国の政(まつりごと)を預かっている連中なんか、腹に、自分が良く思われたいだの、自分の為になるかだの、考える事が後ろ暗いものだから、自分のやったことがおれのように話せないのだよ。<BR>徳川の時代には、日本の中に藩という国がありお互いの付き合いは外交関係だよ、維新の後外国との関係を小さな国であれだけうまくやれたのは、その素地が生きたし人が数いたんだよ。<P>なに、今の政府はアメリカ一辺倒だと。それで今の国の頭は神奈川かい。おおかた、ひい祖父さんの代に黒船に腰を抜かし、大東亜戦争のあとに来たアメリカ艦隊に肝をつぶしたくちだろう。アメリカも日本が無ければ立ち行かない国だよ、そのところをよくよく考えてごらん。<BR>で、目が覚めた。<BR>「海舟余波」を一緒に読むことをお薦めします。

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