ブレイブ・ストーリー(下) みんなこんな本を読んできた ブレイブ・ストーリー(下)
 
 
  ●トップページ   ●研究員紹介 ●研究所規則 ●著作権・免責・リンク ●掲示板 ●更新情報
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

ブレイブ・ストーリー(下) ( 宮部 みゆき )

運命を変えるため、主人公の亘は、幻界へと向った。<BR>旅を続けるうちに、彼は自分自身と向き合っていく・・・。<BR>その姿。その想い。そしてテーマはすばらしいと思う。<BR>終盤では、自分自身と向き合って考えさせられるだろう。<BR>自分は思わず共感し、感動もした。<P>しかしファンタスティック世界のクセのなさは少し気になるところだった。もう少し真新しさがあってもいいのではないかと。<BR>文体から想像出来る光景は、どうしても世界観それ自体に興味を引かれるものではなかった。ファンタステックの世界に圧倒されなかったというか。<BR>作者は主人公がRPG好きという設定を生かし、わざと突出した個性を宿らせず、やや既視感のある世界観にしあげたのかも知れないが、特にRPGファンでない自分には少し物足りなかった。<P>物語のキャラクターたちは魅力的で、全編通して読み終わった後には、気に入ったキャラが出来ると思う。<BR>読後感もよく、主人公たちと幻界を旅した気分に浸れるよい作品だと思った。

主人公ワタルが現実世界の悩みと苦しみを解決する為に幻界(=ビジョン)を旅する壮大な物語です。<BR>読まれた方それぞれにいろいろな意見があろうかと思いますが私としてはハッキリ言って傑作と感じました。<P>いつもの事ながら宮部みゆきさんは今の社会の問題点を鋭くえぐります。さらにそこに登場する人物の描写がハッキリしており、この事はこの作品でも例外ではありません。<BR>今回の舞台の幻界はまさにそういう部分を自由にふくらませられる舞台として著者が用意した装置だと思います。<BR>現実の世界での人物や設定の描き方はともすると〝非現実的〟となり、そこに制限というか限界が発生してしまうのですが、物語中で言うところの現世のヒトの想像が作り上げたという幻界という舞台では様々な事を自由に描ききれる魅力があるのだと思います。<BR>これを称してファンタジーとも言うのだと思いますがこの作品への引き込まれ方はその読みやすい文体と併せて、決して子供向けのゲームやファンタジーではないところにあるのだと思います。<BR>おそらく読まれた殆どの方がワタルをはじめとした魅力的な登場人物の発言や行動に少なからず決して他人事ではなく〝ドキリ〟とした経験を持った事と思います。<P>ワタル、ミツル、ミーナ、キ・キーマ、カッツ、ロンメル、ルウ伯父さん....登場人物の名前を思い出すだけで、爽やかな感動を思い起こさせてくれるこの雄大な叙事詩に★5つ、満点を献上します。

これがもし宮部みゆき作でないならばもっと評価を甘くしてもいいのだけれど、彼女が書いたにしては随所に甘さが目立つ。上巻を読む限りではもっとシビアな展開を期待したが、なんだか無理に軟着陸させたよう。中盤ではどうしても入り込めずぼんやりした印象だった。既存のファンタジーとスティーブンキングを足して薄めたような仕上がり。随所に宮部みゆきならではの面白さが光るだけにもったいない。ファンタジー恐るべしといったところか。

ブレイブ・ストーリー(下) ↑ご購入はこちらからどうぞ。
ブレイブ・ストーリー(下)&nbsp;&nbsp;&nbsp;おだやかな生活を送っていた男の子に、突然、両親の離婚話がふりかかる。家を出た父を連れ戻し、再び平和な家族に戻りたいと強く願う少年が向かった先は、運命を変えることのできる女神の住む世界「幻界(ヴィジョン)」だった。5つの「宝玉」を手に入れ、女神のいる「運命の塔」を目指す彼を待ち受けるものとは!? トカゲ男にネコ娘、火を噴くドラゴン。コミカルなキャラクター勢とともに、次々と沸き起こるトラブルを乗り越え、少年は強くたくましくなってゆく。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;現代社会の歪みを浮き彫りにしたクライム・ノベルから、下町情緒あふれる時代小説まで、さまざまなジャンルにおいて高水準の物語を生み出してきた著者が新たに挑んだ作品。それは、上下巻あわせて2300枚にも及ぶ壮大なスケールで描かれた冒険ファンタジーである。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;名実共に日本を代表する著者は、子ども時代のように空想の世界を素直に受け入れられない大人の読者のために、周到なお膳立てを忘れない。まずは、上巻の半分を占める現実世界の描写。幽霊を信じないほど「マジメでカチカチ」で、両親のいいつけに反抗できない「いくじなし」である小学5年生のワタルが、「運命を変えたい」と切実に願うまでに至る日常を丹念に描くことで、読者を主人公の気持ちに感情移入させるのだ。さらに、「幻界」の設定が効いている。「『幻界』とは現世に住む人間の想像のエネルギーが創り出すもの」であるため、ワタルが大好きなロール・プレイング・ゲームのシリーズに登場する舞台やキャラクターに似ていて当たり前。ファンタジーが苦手でもこれなら頷ける。子どもがゲームに影響された夢を見ているのだと。しかし、一旦「幻界」に入り込むと、これら現実的感覚が揺らぎ始める。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;次から次へと現れる愉快な登場人物とドキドキハラハラのハプニング、そして感動の出会いと別れ。流れるようなストーリー展開に、カチカチの大人もいつしか幻の世界を行く「旅人」となる。(冷水修子)
管理人の書評: 僕はこんな本を読んできた。 はこちらからどうぞ。
| ビジネス・経済 | 金融・経営 | 漫画・アニメ | 文学・評論 | 科学・技術 | 人文・思想 | アート・建築・デザイン | 社会・政治 | ノンフィクション | 新書・文庫 | 旅行ガイド | ホビー・スポーツ | エンターテイメント | タレント写真集 | 歴史・地理 | 医学・薬学 | 資格・検定 | 暮らし・健康・子育て | 語学・辞典 | 参考書・受験 | 子供向け | 楽譜

ブレイブ・ストーリー(下)