巷の英検1級対策本はまだまだ旧形式に対応したものが多い。こういった試験対策本の目的は、試験形式になれて、本番できちんと実力を発揮できるようにするためのものなのだから、問題が旧形式では全然意味がない。ちなみに私は英検対策はこの本だけをやって無事合格できた。本書の予想問題の難度や分量は本番と非常に似た良問だと思う。同じ単語やフレーズが出る可能性があるという意味で過去問をやるよりも良いかもしれない。英検1級（1次）はTOEIC900以上の実力のある人であれば、こうした本で本番の問題形式に慣れれば合格できると思う。（ただ語彙問題だけは難度がTOEICよりかなり高いが、合格者の平均でも正答率6割なので単語が苦手でも他で十分カバーできる。逆に言うと語彙力の強い人は強力な得点源になる。）リスニングが2日分しかないのが唯一残念な点だが、もっと練習したい人はTOEICのPART３と４の練習でも代用できると思う。