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ガリア戦記 ( カエサル 近山 金次 )

骨太です。<BR>優雅なローマ風の彫像から受ける印象や、シェークスピアの描くシーザーとは違う。<BR>冷静で、豪胆で、勢い溢れる実務家の姿が見える。<BR>かけひき上手で、判断が早く、行動を厭わない姿が見える。<P>各闘争の断面を、見たままに記述してあるので、概要を把握してからでないと、各出来事のつながりを把握するのに苦労するかも。<BR>一気に読むよりも、毎日数頁ずつお風呂で読んで、当時の状況を空想するのが楽しい。<BR>空想する際に当時の衣装や軍備についての情報が必要だが、衣装についての基礎情報は塩野七生氏の著書にあります。

この本を読んでも面白いといえるぐらい年をとった(成熟した)ということなのでしょうか。<BR>中学生の時、初めて読みましたがさっぱりわからず、頻出する当時の地名と(セークァナ河<BR>ですよ、セークァナ河)部族名で混乱してしまい全く流れを理解することもできず、あえな<BR>く討ち死にしてしまいました。<BR>この度、20年ほど時を経て再読いたしました。私は国原訳とは相性がわるいので、再度<BR>近山訳でのリトライでした。最初の10ページほど、感じをつかむのに苦労しはしたもの<BR>の、一気に読み終えました。以前に塩野七生氏の「ローマ人の歴史」、佐藤賢一氏の「カ<BR>エサルを撃て」を読んでいたのも大きかったように思えます。<P>八面六臂の活躍といえば聞こえはよいが、すぐに崩れてしまうような、危ういバランスの<BR>上に成り立っている彼の事業を顧みたとき、カエサルは、このガリア遠征が本当に終わる<BR>のか、自分が征服者としてこの遠征を終わらせることができるのか煩悶したことはないの<BR>だろうか?確固たる基盤は何もなく、周りが全て敵か、もしくは状況次第では味方だった<BR>ものが容易に敵になる状況において、昨日征服しても明日にはまた叛くようなことの連続<BR>で、底なし沼にはまったような感覚、恐怖感に襲われなかったのだろうか?<BR>無論、彼の内心を吐露するような記述はありませんが、淡々とした叙述なだけに、余計そ<BR>んなことを考えて読んでおりました。<P>読む際の難点は、やはり地名と部族名、人名でしょう。それらを漠然とでも把握していた<BR>ら、事柄の前後関係や因果関係の把握もそれほど苦労することはないと思います。<BR>時々、地名と部族名を確認するために、巻初の地図を何度も確認してしまうのは仕方ない<BR>として、訳文はカタカナなのに、地図ではアルファベットなんですよね~。読むこちら側<BR>としては、どういうルートをたどってどこにいって、などが確認したいんですが、地図が<BR>貧弱なのも困ったものです。ただし、巻末に人名、部族名の索引があるのはOKです。<P>最初の書き出しが有名ですけど、終わりの文章も秀逸だと思いますよ。<BR>「カエサル自身はビブラテクで冬営することにした。この年のことが手紙でローマに知れ<BR>ると、二十日間の感謝祭が催された。」

ガリア戦記はローマ軍のガリア(今のフランス)遠征の記録で、著者カエサルはこの戦争のローマ軍側の最高責任者だ。この遠征でカエサルはガリアだけでなくゲルマニア(今のドイツ)西部、ブリタニア(今のイギリス)南部にまで遠征している。<P>ガリア戦記と他の戦記との違いは、なんといっても、戦争の当事者で、しかも軍のトップであるカエサル自らが書いたものだということだろう。<P>カエサルはガリア戦記を好きなように書ける立場にあった。カエサルはやろうと思えばローマびいきに書くこともできたはずだ。しかしカエサルはかなり客観的に書いている。(カエサル自身が登場人物なので客観的とは言いきれないがそのぶん生々しさと臨場感が感じ取れた)<P>カエサルは勝者ローマと敗者ガリアを対等に書いている。勝者をひいきした書きかたはしていない。これはどんな書き方をしても、文句を言われるすじあいのない立場にいたカエサルだからこそできた事だろう。<P>ガリア戦記は2000年以上も前に、元老院およびローマ市民にむけて書かれたものだが、現代の日本人の私が読んでもとてもおもしろかった。ガリアの部族名がたくさんあって少しわかりにくいが、それはまあしょうがない。実際それだけ部族があったんだから。<P>ガリア戦記は、まじでおすすめ。時代背景についてはある程度知識があったほうが、より楽しめると思いますよ。

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