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忘れられた日本人 ( 宮本 常一 )

佐野真一氏の「大往生の島」と云う本で紹介されていたことで興味を持ち、この本を読みました。<BR>昭和の初期に、宮本常一氏が日本の農村を自分の足で歩いて、そこに住む人々の暮らしや古老の昔語りを聞き集めたものです。<BR>それによると、どこの農村でも江戸時代からの風習が昭和の初期まで残っていたようです。<BR>私は、瀬戸内の寒村の出身ですが、思えば小学生の頃の昭和40年代でさえも昔ながらの寄り合いが残っていました。<BR>著者によると、西日本では年齢別の寄り合いでコミュニティーが形成され、東日本では一族の縦社会で意思決定がされるというふうだったそうです。<P>また、江戸時代から続くと思われる農村の性に関する風俗やその他の禁忌にも聞き取りは及んでおり、都会のしかも戦後に作られたような街でしか生活したことの無い人がいればそういう人には俄かには信じられない内容と思います。岩井志麻子氏の小説「ぼっけえ、きょうてい」の世界と同じです。案外、「ぼっけえ、きょうてい」は、「忘れられた日本人」からもアイデアを得ているようにも思われます。

すごいおもしろい本だと思う。確かに、土佐源氏、すごい。クラブで聞いたときは、「土佐原人」かと思った。考古学?っていう感じ。で、本の目次見たら、源平の源氏かと思った。けど、光源氏から来ているんだね。 <P>源氏の話もそうだけど、汗ばむような話がたくさん載っている。 <P>「今の言葉でいうとスリルというものがないと、昔でもおもしろうなかった。はあ、女と仲ようなるのは何でもない事で、通りあわせて娘に声をかけて、冗談の二つ三つも言うて、相手が受け答えをすれば気のある証拠で、夜になれば押しかけていけばよい。こばむもんではありません。」 <P>とかさ、これって今の渋谷の話?っていう感じだ。でも話しているのは江戸時代生まれの老人で、場所は愛知の山の方。こういうのの「解放度」って、なんだかおもしろい。モダンでリベラルな社会ほど解放が進んでいるイメージがあるけど、封建的で保守的なところでもこういう解放があった。 <P>それと「文字を持つ伝承者」が面白い。これが書かれた60年代当時の農村では、文字を持つということは即ち知識人であるということであった。ここに紹介される伝承者は、知識人であることの責任を感じ、村の外部から入ってくる知識を村の内部に紹介し、村の伝承を文字にして外部に伝える。一つのメディアである。そういう存在でいるのっていうのはかなりしんどいものだと思う。エドワード・サイードは『知識人とは何か』という本で、知識人とは、周辺的でアマチュアだというようなことを書いていたけど、まさにこの田中翁と高木翁はこれにあたると思う。決して専門知識におぼれず、真摯に学問にあたり、それを外部・内部に紹介し「村を光栄あるものとして子孫たちにうけつがせようと努力させた」のである。村の中心にいては、こういうことはできない。村を外部から見つめる視線を保つことができない。けど、村の外部にいては、こういう村を受け継がせることはできない。こういう外部と内部をつなぐ「文字をもつ伝承者」を「中軸にして戦争以前の村は前進していった」という。その通りだと思う。

佐野真一氏の著書で宮本恒一氏のことを知り、この『忘れられた日本人』を推されていましたので、購入しました。<BR>元は雑誌に連載していたものを加筆してまとめたもので、江戸時代末期から明治・大正を生きた地方の人々の風俗について、ナマの声を記録した素晴らしい本です。<P>平板化された「昔の農民」のイメージとは異なる彼らの生き生きとした証言は、過去の文化を遅れたものとして一般化することの悪弊を打ち砕いてくれます。また何よりも、日本中を歩き、過疎の村の老人たちからこれだけの話を聞き出すこと自体、宮本氏の真摯な姿勢が伝わってきます。<BR>記録に残すこと=本の素晴らしさを感じさせてくれる一冊でした。

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