｢上級国民/下級国民｣(橘玲)、書評
上級国民/下級国民は、橘 玲さんの書かれた新書。
池袋で高齢ドライバーが事故を起こした際、上級国民/下級国民という言葉が広まったが、本書はその言葉をキーワードにして
今の日本について切り取った一冊。
基本的には人口動態により余裕がなくなった日本で起こる分断構造について解説している本ということになるだろうか。
この分断は日本だけでなく世界的な傾向で、その世界でうまくやれる人とそこから零れ落ちる人とはますますお互いを理解しにくくなる。
個人としてはスーパーエリートになって早めに成功してしまう「知識経済」側で成功するか、インフルエンサーのような「評判経済」という形で成功するかのどちらかの形で成功するのが潮流になるであろうという結論になっている。
問題の切り取り方として理解しやすく、読みやすい一冊。
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上級国民/下級国民
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内容（「BOOK」データベースより） 「下級国民」を待ち受けるのは、共同体からも性愛からも排除されるという“残酷な運命”。一方でそれらを独占する少数の「上級国民」たち。ベストセラー『言ってはいけない』の著者があぶり出す、世界レベルで急速に進行する分断の正体。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 橘/玲 1959年生まれ。作家。『言ってはいけない 残酷すぎる真実』で2017新書大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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