｢夕日が眼にしみる｣(沢木耕太郎)、書評
沢木耕太郎といえば、「深夜特急」で知られるノンフィクションライター。
テロルの決算で大宅壮一ノンフィクション賞を、一瞬の夏で浅田次郎文学賞を、バーボン・ストリートで講談社エッセイ賞を受賞するなど著名なライターである。
本書は、基本的に沢木さんがそこここに書いた記事をまとめたもの。
前半部が旅、後半部は書評になってる。
旅、書評という基本的で割りと誰にでもかけるテーマでありながら、それを読めるものにしているのは、内容というよりも方法にこだわる沢木耕太郎の文章のうまさにあるように思う。
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夕日が眼にしみる
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出版社/著者からの内容紹介
私の体には、空を見上げている象が一頭、棲みつくようになっている……。異国を歩き、書物を読む日常からうまれた珠玉の文章群
内容（「BOOK」データベースより）
土地についても宿命的な出会いといったものがあるのだろうか。そこに至ることがなければいまの自分はありえなかったというような土地が…。「たったひとつの土地」をひそかに求めながら街を歩く。事実と虚構の狭間にあるものを深く意識しつつ書物を読む。「方法」と真摯に格闘する日常から生まれた珠玉の文章群。
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