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「リトル バイ リトル」(島本理生)、書評本書は、作者である島本理生氏が、高校生のときに執筆した作品であり、第128回芥川賞候補になったということで話題になった。 実際には、「しょっぱいドライブ」が芥川賞を取ったわけだが、掲示板にも紹介していただいたので折角なので読んでみようと思った作品である。 あとがきによると、氏は「明るい小説を書きたかった。」或いは、「淡々と流れていく日々を照らす光を書きたかった」と書いている。 しかし、正直なところ、そういう印象は特に感じなかった。 例えば、母親の2度目の離婚。それに伴う経済的な理由による大学の進学の断念。父親の違う妹。 複雑な家庭事情を抱えながら、それに捕われていないという意味で明るいのかもしれない。 そして、例えば、待っていた父親への意識的な決別の場面は、その場面を切り取れば希望を含んでいる。 しかし、それはそれとして、全体の雰囲気としては、どちらかというと冷めた小説である印象を受けた。
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