｢ゴーマニズム宣言差別論スペシャル｣(小林よしのり)、書評
差別論で取り上げられているテーマは、主に部落差別である。
部落差別をはじめて知ったのは高校の頃で、正直なところ、身近な問題としてまだ残っているということが信じられず、実感としてあまり沸かなかった問題のひとつだ。
部落問題というのは、江戸時代に人工的に作られた階級に由来する問題で、その中で最下層に設定された”エタ・ヒニン”に対する差別問題である。
本書でも、当然、部落差別に関するエピソードがいくつか紹介されていて、いまだに根強く残っている差別問題なのだということがわかる。
調べてみると、掲示板などでも差別的な書き込みが問題になることがあるらしく、その根深さに驚かされる。
正直なところ、江戸時代に作られた階級で差別する（できる）理由が、いまだに感覚的によくわからない。
その差別感覚は何なのだろう。
その感覚を理解できないと、問題の根深さを本当に理解することは難しい気がするのだけれど・・・。
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ゴーマニズム宣言差別論スペシャル
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内容（「BOOK」データベースより）
人はなぜ差別するのか。そもそも差別とは何か。そして被差別とは。差別に満ちた社会の実態を明らかにし、その根源を問い、さらにしばしば差別とせめぎあう「表現の自由」「言葉狩り」にまで踏み込んだ問題作。従来の「差別―被差別」といった対立的二元論にコペルニクス的転回を与え、真の人間解放に新たな地平を拓いたゴー宣差別論の集大成。
内容（「MARC」データベースより）
時代を疾駆するゴーマニスト・小林よしのりの怒涛の差別論創生。待ちに待った入魂の超大作描き下ろし「差別もキャベツもみじん斬り」「絶対弱者ポカQ」。ゴーマニズム差別論の集大成。
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