コンセント 田口ランディ
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「コンセント」(田口ランディ)、書評

 アパートの一室で腐乱死体となって発見された兄の死臭を嗅いで以来、朝倉ユキは死臭を嗅ぎ分けられるようになった。

 上記、裏表紙の解説を見ると、かなりえぐい話かなと不安に思いながら読んでみる。

 実際には、多少えぐい部分はあるが、十分許容範囲。

 むしろ、前半はかなりおもしろかった。

 後半は、そこから、ユタなどの霊的存在へと流れていき、若干ついていけなくなった感もあったのだけれど。

 (ユタ自体についていけないという意味ではない。)

 とはいえ、裏表紙から想像された自分勝手なイメージよりも、なかなかおもしろかった印象である。

 筆者である田口ランディさんは、もともとネットコラムニストとして著名であった方で本作は氏の小説家としてのデビュー作である。

 インターネットを発表の場としての利用するという手法は、かなり有効な手法になりつつある気がする。

 多分これから、こんな風にインターネット上で作品を発表してデビューをする人が増えていくのではないだろうか。

 田口ランディという名前から、男性か女性か分からなかったのだが、公式ページを拝見したところ、氏は女性である。

 田口ランディという名前はメールマガジンの時に利用していた時のハンドル名、randyがその由来であるそうだ。

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著者はインターネット上で6万人の読者を持つコラムニストだ(2000年現在)。その独自の視点と圧倒的な文章に魅了された読者も多いことだろう。初小説となるこの作品もまた、彼女の深遠な世界を描き出したものである。
金融雑誌の編集ライター、朝倉ユキ。彼女の兄が死んだ。2か月前から行方不明だった兄は、引きこもり、衰弱死して行ったのだ。見つかったのは無惨にも腐敗した死体。部屋に残された、コンセントに繋がれた掃除機だけが死とは裏腹な印象を残していた。兄の死とコンセント、この2つの事象が、ユキを生の追求へと駆り立てる。

死んだはずの兄の姿はたびたび彼女の前に現われる。幻覚なのか現実なのか。兄は何を言わんとしているのか。その答えを見つけるべく、過去に関係のあった大学教授、国貞にカウンセリングを求めるが、心理学という学問が出す答えに疑問を抱き、オカルト的ともいえる観点にリアリティーを見いだしていく。それは、彼女の狂気を意味するのだろうか。そして、ユキがたどり着いた答えとは…。

人の死に直面した時、どのように自己の生の中に解決を求めるのか。心理学を学びその方面にも造詣の深い著者が、人々の生と死を深く見つめそれを官能的に昇華させていく。ある意味、現在の心理学に疑問を投げかけ、生と死の境界を非現実的な観点から現実へとみごとなまでに取り込んだこの作品は、「狂気」に新たな理解を吹き込み、その可能性を指し示した、未来へのメッセージとも言えよう。(江口朝美)

内容(「BOOK」データベースより)
兄が死んだ。兄は二カ月前から行方不明になっていた。こうなる気がしていた。もしかしたら兄はゆうべラブホテルの天井にぽわんと浮かんで私のセックスを見ていたのかもしれない。

  

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