平成マシンガンズ 三並夏
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「平成マシンガンズ」(三並夏)

 添付しているAmazonの紹介にもあるけれど、本書「平成マシンガンズ」の著者である三並夏さんはこの本を書いたとき、15歳であった。

 そして、彼女は本作によって、史上最年少の文藝賞を受賞した。

 という話題が先行しているために、その頭で読んでしまった作品。

 物語の長さ自体は110ページで、行間もかなり空いており、短い作品だ。

 主人公は、彼女と同じ世代の学生で、母親は出て行き、父親には愛人がいる。

 タイトルになっている、マシンガンは、彼女の夢の中に出てくる小道具である。

 少女の気持ちの変動は、実際の年齢に即して、リアルな印象であり、

 で、結局、何をいいたいか、というテーマ設定は曖昧な印象を受けた。

 物語の基本構成や要素テーマは、暗い。

 感動する。とか、心を打たれる。とか、考えさせられる。という類の物語ではなく、

 ある年代の人間が、ある状況におかれたときに、どういう気持ちの移り変わりをするか。

 ということについて、うまいことまとめている小説だと思う。

  

平成マシンガンズ

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出版社 / 著者からの内容紹介
あたしの夢には死神が降臨するボロのジーンズに出刃包丁をもって夢に現れる男。あたしはそいつが差し出すマシンガンを撃っては、頭を撫でられていた。言葉という武器で世界と対峙する史上最年少15歳による第42回文藝賞受賞作。
内容(「BOOK」データベースより)
「この凶器はお前のものだ」あたしの夢の中で死神は言った。ボロのジーンズに出刃包丁をもって夢に現れる男。あたしはそいつが差し出すマシンガンを撃っては、頭を撫でられていた。言葉という武器で世界と対峙する史上最年少15歳、中学三年生による第42回文藝賞受賞作。

  
 
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