書評と引用 ヴェニスの商人の資本論
■僕はこんな本を読んできた - 書評と引用 - ■
Welcome to MM-Labo.com / Mitsuharu Matsumoto Laboratory
 
 
●トップページ
 
●研究員紹介
●研究所規則
●著作権・免責・リンク
●掲示板
●アクセス解析
●お問い合わせ
●更新情報
 
仕事関連

▼お仕事のご依頼

執筆、取材、講演のお問い合わせはこちらからお願いします。

▼広告のご依頼

MM-Labo.com内への広告のご希望はこちらからお願いします。

サーチ


サイト内を検索
WWW全体を検索

Powered By Google

 

「ヴェニスの商人の資本論」(岩井克人)、書評

 著者略歴によれば、岩井克人氏は、東京大学、MIT(マサチューセッツ工科大学)で学ばれた後、カリフォルニア大学バークレイ、イエール大学経済学部などを経て、現在は東京大学で教授を務められているバリバリの経済学者である。

 本書は、筆者がタイトルとなっているヴェニスの商人のエピソードやキャベツ人形のエピソードなど、筆者の取り上げるいくつかの題材を通して、経済原理、特に貨幣の役割に関して記述した経済エッセイ(論文?)である。

 例えば、

 ウィリアム シェークスピアの作品であるヴェニスの商人の物語を辿りながら、貨幣そのものはそれ自体では価値を持たないこと。貨幣は異なった共同体の接触の中でこそ生まれること。などを解説したヴェニスの商人の資本論。

 差異を元にして利潤を生み出す資本主義の原理と、人間の中にある二つの異なった欲望(他人と一緒でいたいという欲望と他人と違っていたいという欲望)を元にして解説したキャベツ人形の資本主義。

 本物のお金を作るためには、実際に本物に似せたお金を作るのではなく、それと似ても似つかぬものが本物でありうる(例えば、金銭と同じ価値があると認識されているもの。借用書、金券など)という逆説的事実を解説したホンモノのおカネの作り方。

 など、経済に関する、いくつかの短い文章で構成されている。

 視点としては、文化論的にも経済学的にも面白いものを結構含んでいると思うのだけれど、残念なことに文章が少々小難しい。

 その意味で惜しい作品だと思う。

お金を稼ぐ/ネット収入とその報酬-サイドビジネスによる副収入 講座

ヴェニスの商人の資本論

ヴェニスの商人の資本論 (文庫)

ヴェニスの商人の資本論 (単行本)

↑ご購入は、こちらからどうぞ。

内容(「BOOK」データベースより)

〈資本主義〉のシステムやその根底にある〈貨幣〉の逆説とはなにか。その怪物めいた謎をめぐって、シェイクスピアの喜劇を舞台に、登場人物の演ずる役廻りを読み解く表題作「ヴェニスの商人の資本論」。そのほか、「パンダの親指と経済人類学」など明晰な論理と軽妙な洒脱さで展開する気鋭の経済学者による貨幣や言葉の逆説についての諸考察。

(C)Amazon.co.jp

  
 
サーチ:
Amazon.co.jpアソシエイト

 

Amazonは本のオンライン販売で世界的に有名なオンラインショップです。

現在では、書籍だけでなく、CD、DVD、ビデオ、ソフトウェア、TVゲームなども販売しています。

boopleSearch

Boopleは、日販IPSが運営する本のオンラインショップです。

豊富な在庫量を売りにしており、書籍在庫45万点を誇っています。Boople = Book + Peopleという名前の通り、書籍に特化して販売を行なっているようです。

e-BookOffは、古本販売で有名なBookOffのオンラインショップです。

古本屋ですが新書も多く取り扱っており、Amazonで在庫のないものでも扱っていることがあります。より安く書籍を購入なさりたい方には、お役に立つかもしれません。

 

■トップページ ■研究員紹介 ■MM総合研究所規則 ■ 著作権・免責・リンクについて ■アクセス解析 ■お問い合わせ


Valid HTML 4.01!  Valid CSS! MM-labo

Copyright(C) 2002 - Mitsuharu Matsumoto All rights reserved.