｢新しい歌をうたえ｣(鈴木光司)、書評
リング、らせん、ループ、バースデイなどのリングシリーズで知られる鈴木光司さんのエッセイ。
ぜんぜん知らなかったのだけれど、鈴木光司さんはいわゆる主夫としての経歴が長く、作家になるために家で修練しながら、子育てや家事に取り組んでいたらしい。
小学生の時に初恋をしたという鈴木光司に１０年以上にわたるアプローチをされて妻になり、その妻が教師をしながら、夫のデビューを経済的に支える。
内助の功というか、外助の功というか、まったくできた奥さんである。
そこのところが、なんというか、とっても、うらやましい。
で、子供は、働いていた自分ではなく、主夫をしていた夫：鈴木光司になつく。なんて、不幸な妻。
そして、それを自慢しまくる鈴木光司さんは、作品にも書いてあるけれど、なんというか、作風とは違って、いろいろな意味で、かなり、幸せな人なのだ。
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新しい歌をうたえ
(文庫)
新しい歌をうたえ
(単行本)
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内容（「BOOK」データベースより）
世界に向かって、新しい歌をうたえ。世の誰もがうたっている、お決まりの安全な歌ではなく、自分だけの新しい歌を見つけ、大声でうたってほしい―『リング』『らせん』シリーズの人気作家として、「文壇最強の子育てパパ」として知られる著者。子供の頃、貧乏旅行の頃、そして今、と、その素顔、"鈴木光司"誕生の秘密がわかるエピソード満載。楽しく、読む人に必ず勇気と元気をくれるエッセイ集。
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