暗黒童話 乙一
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「暗黒童話」(乙一)、書評

 暗黒童話は、「夏と花火と私の死体」や「ZOO」などで知られる乙一さんの初の長編小説。

 簡単なまとめから書き出そうとすると、その要素の多さにびっくりする。

 なので、ここでは、そこに描かれている殺人の部分に特化して記述することにする。

 殺人を犯すとき、それ自体が愉快で、殺人にのめりこんでいる。という殺人者は怖い。

 けれど、殺人というものをほかの現象と区別せず、ただの事象として観測できるという殺人者も別の意味で怖い。

 乙一さんが描く殺人者は、後者であることがとても多い気がする。

 どんなに生き物を切り刻んでも”痛み”を感じさせることのない犯人。

 欲望に駆られて、ということではなく、特に理由もなく、というところが、基本的にとても怖いのだ。

 「バトルロワイヤル」で、主人公の3人の敵として

 幼いころから性的な虐待を受けて、その体験から感情的にドライになった少女。と

 そもそも、そういう感情自体を持ち合わせていない少年

 がいたけれど、その後者によく似ている

 倫理的な柵というか、境目自体がそもそもないのだ。

 だから、ためらいもないし、動揺することもない。

 それが、多分、すごく怖い。

暗黒童話 乙一

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出版社/著者からの内容紹介
ある日、私は片目を失った。そして、その日までの記憶も。しかし、時折激しい痛みと共に見知らぬ映像が頭をよぎる…。その映像の源を求めて旅に出た私を待っていたものは…。

内容(「MARC」データベースより)
ある日、私は片目を失った。そして、その日までの記憶も。眼球移植を受けた私の頭に、時折激しい痛みと共に見知らぬ映像がよぎる。その映像の源を求めて旅に出た私を待っていたものは…。著者初の長編ホラー。

  
 
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