『光 中谷美紀写真集』 みんなこんな本を読んできた 『光 中谷美紀写真集』
 
 
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『光 中谷美紀写真集』 ( 高柳 悟 )

八重山の自然と中谷美紀が見事に調和している。<br>彼女が沖縄好きなことは有名だが、沖縄もきっと彼女が好きだ。<br>土地との相性というのは確実にあり、八重山と中谷美紀は深い縁(えにし)で結ばれているのだろう。<br>生命に溢れた自然の中で遊ぶ中谷。<br>生きているのは人間だけではない、草も木も動物たちもみな共に生きている。そんなことを感じさせる写真の連続だ。<br>自然の中にいる中谷は本当に安らいでいる。<br>その表情を見ると、こちらも心安らぐのを感じる。<br>最後の写真、海に消えていく彼女の背中が、死を感じさせました。

タレント写真集は通常、<br>書店でビニールカバーに包まれていて、中が見れない。<br>これもそうだった。だから中谷美紀の写真しか認知できない。<p>でもこの写真集の醍醐味は、<br>八重山諸島の自然の神秘と空気感が見事に表現されていること。<p>最初の写真は、中谷美紀の和服のような洋服(表紙で着ていたもの)<br>から見える白いうなじを斜め後ろから撮っている。<p>ページをめくると、ジャングルみたいなマングローブ林<br>の川面に差す朝日の見開き写真(自然のみ)。<p>ページをめくるごとに、<br>これがタレント写真集なのではなく、<br>南の豊かな自然の中に立つ女性を撮影した<br>ものなのだということが分ってくる。<p>中谷美紀も、島の自然の心地よさに身を任せている。<br>瀧の飛まつ、植物の葉の濃い緑。<p>透き通った海の中に、真っ赤なワンピースで潜る<br>中谷美紀は、水の中で瞳を開けている。<p>その服のまま砂浜に打ち上げられた彼女を<br>不思議な月の光が包む。<br>太陽は沈んで、あたりはほとんど夜。<br>月の光だけの明るさ。<p>海面に落ちた月の光は、遠く水平線まで一直線につながる。<br>夜の中で輝く月の道。<br>彼女はその前に立ち、何かを想う。<p>最後の写真は、中天で輝く月と月の道だけ。<p>八重山諸島を巡るロードムービーのような写真集。<br>中谷美紀ファン以外でも楽しめる内容。

 3年前に出版された写真集で、これが最期の写真集になるかもしれないとありましたが、出してくれました。<br> 自然の風景と調和して、前回の写真集よりさらに肩の力が抜けて自然体であるように感じます。写真としても光を巧く利用し、八重山諸島と彼女の様々な表情が楽しめます。個人的にはダチョウの写真が気に入ってます。

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『光 中谷美紀写真集』
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『光 中谷美紀写真集』