狼と香辛料〈2〉 みんなこんな本を読んできた 狼と香辛料〈2〉
 
 
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狼と香辛料〈2〉 ( 支倉 凍砂 )

読み終えた最初の印象。 <br />クライマックスからラストのバランスの悪さ。粗雑感といおうか。 <br />そこが惜しい、という印象。 <br /> <br />前作にもレビューを書いているが、前作同様雰囲気も良く出ており、売りである中世経済だけでなく風俗などもよく調べて書いておられて、それでいて小難しくなく、ライトノベルの範疇に収まっているというバランス感は健在である。 <br />昨今のライトノベルには珍しい大人も読めるもの、との印象は変わらない。 <br /> <br />正直、この作品は物語のクライマックスより、ホロとロレンスの、しっかりとした世界観の上で行われるささやかな日常の一シーンが売りだと思う。 <br />それから続くクライマックスへもそれらの日常の延長を逸脱せず進む。 <br />安定感がある。 <br />これらがあるからこそ、大賞選評でも指摘されていたクライマックスの弱さも気にならないのだ。 <br />これらは本作でも健在だ。 <br /> <br />しかし、今回はクライマックス以降の雑さが少し目に付いた。とはいえクライマックスは設定上仕方のないところとも思える。 <br />(次作では狼に変化するハードルを高くするなど、少し考えてもよさそうである) <br /> <br />惜しいのはラストである。 <br />これは粗雑すぎると感じた。 <br />悪い意味での駆け足感。 <br />上で書いたように、物語のうねりのない日常の描写に魅力があるのだから、ラスト〜エピローグなどもしっかり書くべきではなかったか。 <br />この終わり方はバトルものなど、クライマックスがもっと盛り上がる物語用の終わり方のように思える。 <br /> <br />クライマックスの弱さ(これ自体は批判しない)に比べると、ラストがあっさりしすぎているのだ。 <br />しかも作品の魅力を削ぐ印象の形で。 <br />そこが惜しいと感じた。 <br />後半以降ぐんぐんと読ませる内容だったことも惜しいと思わせる所以かもしれない。 <br /> <br />しかし、面白いのは確かだ。 <br />全体のバランスなどは、上記でいったようにちょっとした日常が魅力であるのなら、問題ないのかもしれない。

前作からの世界観とメインキャラ二人の雰囲気など違和感なく読めます。続編になると、ガラリと調子が変わってしまう小説がありますが、今作はその点では安心できると思います。 <br /> <br />内容は同じく経済のお話。しかし、近代以前の物語なので、せいぜい中高で習う程度の難度となっています。それも、判りやすく、且つ簡潔に説明してあるので、「難しそう」とか思わなくていいです。 <br /> <br />剣も魔法もない、しかし、飽きは来ない良い作です。少しだけ小競り合いのようなものはありますが、二人の間の親密度向上+ヒロインの見せ場、なので、そこはそこで良いと思います。 <br /> <br />前作に続き二人の仲はさらに進展します。読後感もすっきりしているので、重い話に疲れたときなど丁度良いスパイスになると思います。

前作もそうでしたが、こちらもおすすめ出来ます。 <br />ただ、全体的にはやはり大人向けのライトノベルといった感じですね。 <br />難しいからという訳ではなく、障害の解決をするにあたって少年漫画的な <br />展開をしないという意味においてですが。 <br /> <br />また、前作と比べると人間関係は煮込まれたぶんだけコクがでましたね。 <br />実にいい味を出したやり取りが行われています。 <br /> <br />薬膳みたいなライトノベルですよ。おすすめです。

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