先手石田流は、後手にとっても厄介な戦法。 <br />今回の内容は、最初に升田式石田流の限界点を提起している。（これはこれで <br />互角で難しいのだけど） <br />そこで鈴木流というまあ　こんな紹介から始まります。 <br /> <br />先手石田流に限定していますので、角交換しない形はすべて石田流本組の戦いに <br />なります。対棒金や左美濃、居飛車穴熊　どれも見事に有利にしてくれますが <br />狙い筋を示す意味ではこれもいいかもしれません。（方針の参考になります） <br /> <br />なお本書でいくつかの石田流を使う上でのポイントが記載されて参考になります。 <br />一番のポイントは、左銀（79銀）の上がるポイントですね。これを早くしすぎると <br />角が浮いてしまい△65歩の仕掛けを許す。 <br /> <br />あと本書では、棒金をみたらこの1手とか、一目散の居飛車穴熊には、これがお勧めとか <br />鈴木流　がまの油売りの手が面白いです。 <br /> <br />その他の戦形という形で対角交換型、右四間、銀冠、についてはポイントをかかれていますが <br />対右四間は、従来の定跡形にない鈴木流で好感がもてます。 <br /> <br />居飛車側も読んでおいた方がいい本かもしれません。という意味で <br />両者におすすめです。 <br />特に石田流を得意にしている人は本書の狙いで進めていき実戦ではいろいろな変化や疑問 <br />に遭遇してくるかもしれませんがそこでコツをつかめるような気がします。 <br /> <br />なかなかいい本です。