きりのなかのはりねずみ みんなこんな本を読んできた きりのなかのはりねずみ
 
 
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きりのなかのはりねずみ ( ユーリー ノルシュテイン セルゲイ コズロフ Yury Norshteyn Francheska Yarbusova Sergey Kozlov こじま ひろこ フランチェスカ ヤルブーソヴァ )

<br />スタジオジブリの面々が心酔していることでも有名な <br />ロシアのアニメーション作家の絵本である。 <br />土台となったアニメーション、『霧につつまれたハリネズミ』の <br />美術監督ヤルブーソヴァが絵を描いている。 <br /> <br />画面全体を覆う、ラファエロ前派にも似た濃青色の夜の森、 <br />白い蛾や馬、白地に赤玉の袋といったルドンにも似た差し色、 <br />幻想的で、かつ鮮やかな色の風景は <br />人が畏れ多いものと近かった頃の、原初の記憶を呼び覚ます。 <br /> <br />口当たりのいい流動食のような、 <br />子供の絵本にはない豊穣な世界がここにある。

この作品は、元はアニメーションで、DVD「ユーリ・ノルシュテイン作品集」に収められています。(タイトルは「霧につつまれたハリネズミ」) <br />私はノルシュテインさん、ヤルブーソヴァさんの大ファンですが、残念ながら、この絵本には★3つ以上をつける気にはなれません。 <br /> <br />言うまでもないことですが、「音と映像」から作り出される「アニメーション」の良さと、 <br />「言葉と絵」から作り出される「絵本」の良さは、全く異なります。 <br />そして、この「霧につつまれたハリネズミ(きりのなかのはりねずみ)」という作品の表現は、アニメーションこそ最適と感じます。 <br /> <br />「音と映像」でこそ醸し出される、何ともいえない雰囲気。リズム感。 <br />・・・例えば、井戸を覗き込むふくろうのユーモラス。 <br />白い羽虫たちのスピード感。 <br />忘れ物に気づいたハリネズミの緊張、動揺、そのあわてっぷり。 <br />霧の中から出て来る正体の知れないものの怖さ、不思議さ。 <br />川の魚に身を任せ、ゆったりと流されていく気分・・・ <br /> <br />どれ一つをとっても、絵本ではとてもとても、伝えきれないのです。 <br />もちろん絵自体は本当に素晴らしいので、画集のように楽しむには、最高の一冊です。 <br />しかし、この絵本を読んだ読者が解ったつもりになってしまって、アニメを見る機会を逃してしまうことがあれば、 <br />それは本当にもったいない、残念でならない・・・と思うのです。 <br /> <br />どうぞ、この本に興味を持たれた方は、DVD「ユーリ・ノルシュテイン作品集」を御覧になってみてください。 <br />このDVDは「霧に・・・」以外にも「話の話」など、決してこれを観ずに死んではイカーン!という大傑作も含みます。 <br />また、近年は夏休みの時期になると、阿佐ヶ谷の映画館でノルシュテイン作品の特集が組まれます。「霧に・・・」ももちろん上映されます。 <br />機会があったら、ぜひ御覧になってください。 <br />言葉では伝えきれないほど、本当に素晴らしいです。 <br />人生の宝です。少しも大げさでなく。 <br />

多分、何度も通い慣れた道なのでしょう。<br>けれども今日は何か違う。<br>日は暮れ、霧も立ち込め、自分が何処にいるのか<br>分からなくなる。<br>そうなると、おっかなびっくり、いつもと違うものが見えてくる。<br>精神的異次元に初めて迷い込んだのだろう。<p>大人となった今ではなかなか味わえない感覚、<br>あぁ昔こんな不安に襲われたことがあったなぁ。<p>やっとこぐまの家へ着く。おしゃべりをしながら、<br>「こぐまくんといしょはいいな」<br>としみじみ感じる。そして<br>「しろうまさん、どうしているかな」<br>と、霧の中で見かけた幻影のような白馬を<br>気にかける。<p>少したくましく、よりやさしく<br>ひとつ山を越えた達成感を感じたことだろう。

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きりのなかのはりねずみ&nbsp;&nbsp;&nbsp;夕暮れに、はりねずみはこぐまの家へでかけます。ふたりでお茶を飲みながら、星を数えるのです。こぐまの大好きなのいちごのハチミツ煮を持って歩いていく途中、霧に浮かぶ白い馬に心を奪われて、はりねずみは霧の中へと入っていきます。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;短編アニメーションの傑作『きりのなかのはりねずみ』をもとに作られた絵本である。監督は、世界的に評価の高いロシアのアニメーション作家ノルシュテイン。児童文学作家セルゲイ・コズロフが物語をつくり、アニメーション美術監督のフランチェスカ・ヤルブーソヴァが絵を描いた本書は、静かで幻想的な1冊となった。第48回産経児童出版文化賞美術賞を受賞するなど評価も高く、韓国版も出版されている。 <p>&nbsp;&nbsp;&nbsp;あたりの分からない中、手探りで進んでいく道は、ノルシュテインが言うようにまさに「人生」。子どもたちは、そのハラハラドキドキを楽しむだろうが、大人はその繊細な世界にしばし日常を忘れるだろう。あらゆる世代を魅了する美しい1冊。(小山由絵)
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