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にほんご ( 安野 光雅 )

谷川さんの『にほんご』にかける熱い思いの書です。『にほんご』は世界中で話されている様々な言語の中の一つのしっかりした体系を持った一つの言語です。ところが、そのような見地から書かれた『国語』の教科書は無い。「他の国の母国語の教科書には、筆者がいるんだよね。」谷川さんはそう語ります。この書は谷川さんが編集者代表として、そして、名だたる四名の方が著者として筆者として責任もって自主的に作成されました。日本で言葉を話し始める子供たちが、一生その人の脳に生き続け、論理体系の基礎となる『にほんご』の言語体系を学ぶためには著者のいない『国語』の教科書では内容も量も大幅に不足しています。論理的思考における国語の大切さは数学者、藤原正彦さんも触れています。最後に帯の文の内容を少し添えます。『読み書きよりも話す、聞くことを先行させています』『言語を人との関係をつくる行動のひとつとしてとらえています』『今私たちの使っている言葉を、地球上にある沢山の言葉のひとつ、日本語としてとらえます』これらに、この本の思い全てが記されているでしょう。若い親のみなさんは自分の子供たちのために、おじいちゃんおばあちゃんは御孫さんのために、若者は自分の『にほんご』のために購入して手元に置き、必読するべきです。本書の中には、花が咲き、枯れていく数多くの絵の後に、時間についての美しい文章が載っています。私はこの本を開くと、日本語の柔らかさと優しさに接し、ほっとします。この書は日本における財産といえるでしょう。

  <br /> 私たち大人のココロには子供のころの感覚がしみ込んでいて、ふだんは忘れているが、ときどきそれがよみがえると懐かしくも透明な気持ちになる。「にほんご」を読んでいるとちょうどそんな気持ちになる。 <br /> <br /> 子供から大人になった今、子供たちに聞かれたら、私は何と答えるだろう。 <br /> <br /> 「言葉ってなあに?」 <br /> 「人と人とが気持ちを伝えあうための道具だよ。この本を読んでごらん。世界にはいろいろな言葉があるね。お互いの心が通じるにはどうしたらいいかな?」 <br /> <br /> 「文芸ってなあに?」 <br /> 「ものごとや気持ちを文や絵であらわすことさ。それはそれは楽しいことだよ。この本を読んでごらん。ほら、どんな気持ちになったかな?」 <br /> <br /> 「想像ってなあに?」 <br /> 「目に見えなかったり、耳で聞こえなかったりするものを心に思いえがくことさ。この本を見てごらん。ほら、何か聞こえてこないかい?」 <br /> <br /> 「記憶ってなあに?」 <br /> 「むかしのできごとを覚えておくことさ。だけど人はいつか忘れてしまうから言葉にして残すんだ。この本を読んでごらん。言葉ってとっても便利だね」 <br /> <br /> 「時間ってなあに?」 <br /> 「だれも止めることのできない不思議なものさ。でもこの本を見てごらん。ほら、人はきのうを思い出したり、あしたを夢みたりできるでしょう」 <br /> <br /> 「人間ってなあに?」 <br /> 「さあ、人間ってなんだろう。この本を読んでごらん。今はまだわからなくてもね、ほら、いつかきっとわかる日が来るさ」 <br /> <br /> 子供たちが心豊かな大人になったとき、もう一度この本を読んだとき、きっとわかることだろう。

昨今の「日本語」ブーム・・・<br>しかし四半世紀も前に、この「母語である日本語」に対して、こんな真摯な姿勢で書かれた「教科書」があったとは、著者(編者)たちの先見の明に驚かされる。(あるいは何らかの「危機感」があったのだろうか?)<p>実はこの本を買ったきっかけは、小1の娘が図書館で見つけてきたものを見たことだったのだが、娘に「どうやって見つけたの?」と聞くと、「棚にあった」と。この本から何か魔力のようなものが発せられて、娘を招いたのではないだろうか?と思ってしまった。<p>挿絵も暖かで、すばらしい。<p>唯一「タイプライター」の写真だけが古さを感じさせるが・・・(これも「今と昔」について親子で話すきっかけと思えばよい)<br>「日本語」の本でありながら、世界にも目を向けている。<br>「ことば」の役割について、確固とした考えに基づいて編まれている。<p>幼稚園児から小学校1-2年生の親、世の中の国語教育に携わる人びとには、ぜひとも「あとがき」を読んでほしい。そこには、子供たちとことばの関係について、とても大切なメッセージが書かれている。

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